“歸(か)” の例文
新字:帰
つまりラクダルに全然(すつかり)歸依(きえ)して了(しま)つたのである。大急(おほいそ)ぎで家(うち)に歸(か)へり、父に向(むか)つて最早(もう)學校(がくかう)には行(い)きたくない、何卒(どうか)怠惰屋(なまけや)にして呉(くれ)ろと嘆願(たんぐわん)に及(およ)んだ。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
二年(ねん)の時(とき)宗助(そうすけ)は大學(だいがく)を去(さ)らなければならない事(こと)になつた。東京(とうきやう)の家(うち)へも歸(か)へれない事(こと)になつた。京都(きやうと)からすぐ廣島(ひろしま)へ行(い)つて、其所(そこ)に半年(はんとし)ばかり暮(く)らしてゐるうちに父(ちゝ)が死(し)んだ。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
午後(ごゞ)に至(いた)りて、如何(どう)も天候(てんこう)が不良(ふれう)である。それで女連(をんなれん)だけ先(さ)きへ歸(か)へさうとした。
佳(い)い心持(こゝろもち)になつて、自分(じぶん)は暫時(しばら)くぢつとして居(ゐ)たが、突然(とつぜん)、さうだ自分(じぶん)もチヨークで畫(か)いて見(み)やう、さうだといふ一念(ねん)に打(う)たれたので、其儘(そのまゝ)飛(と)び起(お)き急(いそ)いで宅(うち)に歸(か)へり、父(ちゝ)の許(ゆるし)を得(え)て
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)