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權幕
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けんまく
ふりがな文庫
“
權幕
(
けんまく
)” の例文
新字:
権幕
彼
(
かれ
)
は
詮方
(
せんかた
)
なくお
眠
(
やす
)
みなさい、とか、
左樣
(
さやう
)
なら、とか
云
(
い
)
つて
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
やうとすれば、『
勝手
(
かつて
)
にしやがれ。』と
怒鳴
(
どな
)
り
付
(
つ
)
ける
權幕
(
けんまく
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
何處
(
どこ
)
でも
見
(
み
)
た
方
(
はう
)
がようがす、わしは
決
(
けつ
)
して
運
(
はこ
)
んだ
覺
(
おぼ
)
えなんざねえから」
彼
(
かれ
)
は
恐
(
おそ
)
ろしい
權幕
(
けんまく
)
できつぱり
斷
(
ことわ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
兄の
權幕
(
けんまく
)
があまり激しいので、お道も
流石
(
さすが
)
に途方に暮れたらしく、そんなら申しますと泣いて謝つた。それから彼女が泣きながら訴へるのを聞くと、松村は又驚かされた。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『
鈍痴漢
(
とんちんかん
)
の、
薄鈍
(
うすのろ
)
な
奴等
(
やつら
)
、
藥
(
くすり
)
も
絲瓜
(
へちま
)
も
有
(
あ
)
るものか、
馬鹿
(
ばか
)
な、
輕擧
(
かるはずみ
)
な!』ハヾトフと
郵便局長
(
いうびんきよくちやう
)
とは、
此
(
こ
)
の
權幕
(
けんまく
)
に
辟易
(
へきえき
)
して
戸口
(
とぐち
)
の
方
(
はう
)
に
狼狽
(
まご/\
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さうすると
勘次
(
かんじ
)
は
擔
(
かつ
)
いだ
唐鍬
(
たうぐは
)
をどさりと
置
(
お
)
いたり、
閾
(
しきゐ
)
を
出
(
で
)
たり
這入
(
はひ
)
つたり、
唯
(
たゞ
)
忸怩
(
もぢ/\
)
として
居
(
ゐ
)
ては、
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
せない
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
包
(
つゝ
)
むやうな
恐
(
おそ
)
ろしい
權幕
(
けんまく
)
でおつぎを
見
(
み
)
る
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
は
恐
(
おそ
)
ろしい
權幕
(
けんまく
)
で
凝然
(
ぢつ
)
と
立
(
た
)
つた
儘
(
まゝ
)
おつぎを
睨
(
にら
)
んでさうして
卯平
(
うへい
)
をちらと一
瞥
(
べつ
)
しては、
卯平
(
うへい
)
の
目
(
め
)
を
憚
(
はゞか
)
る
樣
(
やう
)
にしてさつさと
唐鍬
(
たうぐは
)
を
擔
(
かつ
)
いで
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く。
卯平
(
うへい
)
は
自分
(
じぶん
)
の
爲
(
ため
)
におつぎが
遲
(
おそ
)
く
成
(
な
)
る
時
(
とき
)
には
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
權
部首:⽊
21画
幕
常用漢字
小6
部首:⼱
13画
“權”で始まる語句
權威
權
權利
權能
權柄
權化
權衡
權現臺
權力
權現堂