權幕けんまく)” の例文
新字:権幕
かれ詮方せんかたなくおやすみなさい、とか、左樣さやうなら、とかつてやうとすれば、『勝手かつてにしやがれ。』と怒鳴どなける權幕けんまく
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
何處どこでもはうがようがす、わしはけつしてはこんだおぼえなんざねえから」かれおそろしい權幕けんまくできつぱりことわつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
兄の權幕けんまくがあまり激しいので、お道も流石さすがに途方に暮れたらしく、そんなら申しますと泣いて謝つた。それから彼女が泣きながら訴へるのを聞くと、松村は又驚かされた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
鈍痴漢とんちんかんの、薄鈍うすのろ奴等やつらくすり絲瓜へちまるものか、馬鹿ばかな、輕擧かるはずみな!』ハヾトフと郵便局長いうびんきよくちやうとは、權幕けんまく辟易へきえきして戸口とぐちはう狼狽まご/\く。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さうすると勘次かんじかついだ唐鍬たうぐはをどさりといたり、しきゐたり這入はひつたり、たゞ忸怩もぢ/\としてては、くちせないあるものつゝむやうなおそろしい權幕けんまくでおつぎを
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじおそろしい權幕けんまく凝然ぢつつたまゝおつぎをにらんでさうして卯平うへいをちらと一べつしては、卯平うへいはゞかやうにしてさつさと唐鍬たうぐはかついでく。卯平うへい自分じぶんためにおつぎがおそときには
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)