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木登
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きのぼ
「よし、
僕、
登っていって
取ろうや。」と、
勇敢で、
元気で、
木登りの
上手な
小田がかしの
木に
上りはじめました。
小田は、
下の
太い
枝に
乗ったとき
北海道の
熊は、みんな
羆の
種類で
内地に
棲んでゐる
熊とは
異ひます。からだ
全體が
黒く
顏だけが
茶色のや、
肩から
胸に
白い
斑のあるのもゐます。
木登りも
水泳ぎも
非常に
上手です。
わし
等がも
毎日のやうに
柹の
木さ
登つてゝ
木登りは
上手なんだから、それも
雨でも
降つたばかしならつる/\して
足引つ
掛んねえもんだが
雨は
降んねえし、そんなこたねえ
筈なんだが
木登りは、また竹童の
得意とするところ。
村に
女の
子で、お
時といって、おれとおなじ
年の
子があって、こまもまわせば
木登りも
上手だった。
相撲をとったり、
走りっこをしたのでは、いつでもいちばんに
上手だといわれなかったけれど、
木登りにかけては、
自分は、だれにも
負けないという
自信ができました。
あるとき、みんなで
木登りをしたときに、
善吉はだれよりも
上手でありました。
「
善ちゃん、
君は、
木登りがうまいんじゃないか?」