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敏
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はや
ふりがな文庫
“
敏
(
はや
)” の例文
こういう風であったから、自然、前に申した平尾賛平氏などが、商人だけに物を見る目が
敏
(
はや
)
く、私の境遇を察し援助して見る考えを起されたかと思われます。
幕末維新懐古談:79 その後の弟子の事
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
九斤老太は年の割に耳が
敏
(
はや
)
かった。けれど今の子供の言葉はつい聴きのがした。そうしてなお
独言
(
ひとりごと
)
を続けた。「ほんとにこんな風では代々落ち目になるばかりだ」
風波
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
四月九日
暁烏
(
あけがらす
)
敏
(
はや
)
より書状あり、その末に、
嘗
(
かつ
)
て石川県北安田に其寺を訪ひたる時の句しるしあり。
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
四肢で
行
(
ある
)
き膝と
肘
(
ひじしり
)
が
贅
(
こぶ
)
に固まりいた、烈しくもがく奴をついに
擒
(
いけど
)
ってルクノーに伴れ行き
畜
(
こ
)
うたが、全く言語せず才智狗同前で手真似や身ぶりで人意を悟る事
敏
(
はや
)
かった
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
およそ青鼠頭魚は物音を嫌ひ、物影の揺ぐをも好まざるまで
神経
(
こゝろ
)
敏
(
はや
)
きものなれば、船にて釣ることも無きにはあらねど、「きゃたつ」に騎りて唯一人静かに綸を下すを常の事とす。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
栗栖はドイツ物のタイトルを読むのが
敏
(
はや
)
く、詳しい説明をして聞かせるのだったが、映画に限らず、この若いドクトルの知識と趣味は驚くほど広く、油絵も描けば小説も作るのであった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
聞お
菊
(
きく
)
は
尚々
(
なほ/\
)
悲
(
かな
)
しく
白地
(
あからさま
)
に云んと思へども母の
教
(
をしへ
)
の通り父の
科
(
とが
)
を
訴
(
うつた
)
へるも同前云ねば吉三郎は殺されんと心を
千々
(
ちゞ
)
に
傷
(
いた
)
め
居
(
ゐ
)
る
體
(
てい
)
を大岡殿
敏
(
はや
)
くも
察
(
さつ
)
しられ
其方
(
そのはう
)
は吉三郎を
牢舍
(
らうしや
)
さするや
父
(
ちゝ
)
利兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「目が
敏
(
はや
)
いね」
勝ち運負け運
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と
之
(
これ
)
有
(
ある
)
に
依
(
より
)
早速彦三郎を呼出されしに
細引
(
ほそびき
)
にて
縛
(
しばり
)
し
儘
(
まゝ
)
白洲へ
引据
(
ひきすゑ
)
たり時に越前守殿
此體
(
このてい
)
を見られ是は何か
仔細
(
しさい
)
有
(
あり
)
と
敏
(
はや
)
くも察せられしかば
徐
(
しづ
)
かに詞を
發
(
はつ
)
し如何に彦三郎其方が父彦兵衞事去冬人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
越前守殿は
敏
(
はや
)
くも見て
取
(
と
)
られ何ぢや多兵衞云へぬか云へまい其寺は淺草
阿部川町
(
あべかはちやう
)
了源寺
(
れうげんじ
)
であらうコリヤ多兵衞先達て了源寺の
所化
(
しよけ
)
と爲り
燒場
(
やきば
)
切手
(
きつて
)
を
持參
(
ぢさん
)
なし島の
死骸
(
しがい
)
を千住の燒場光明院へ
持込
(
もちこみ
)
棺桶
(
くわんをけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
敏
常用漢字
中学
部首:⽁
10画
“敏”を含む語句
敏捷
素敏
敏感
目敏
敏達
敏速
耳敏
機敏
過敏
俊敏
敏活
敏腕家
寝敏
敏三
慧敏
眼敏
鋭敏
上田敏
穎敏
敏子
...