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引据
読み方 | 割合 |
ひきす | 78.9% |
ひきすゑ | 5.3% |
ひきすう | 5.3% |
ひきすえ | 5.3% |
ひっす | 5.3% |
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姉上は
袖もてわれを
庇ひながら顔を赤うして
遁げ入りたまひつ。人目なき
処にわれを
引据ゑつと見るまに取つて
伏せて、打ちたまひぬ。
と
之有に
依早速彦三郎を呼出されしに
細引にて
縛し
儘白洲へ
引据たり時に越前守殿
此體を見られ是は何か
仔細有と
敏くも察せられしかば
徐かに詞を
發し如何に彦三郎其方が父彦兵衞事去冬人を
「
貫一さん」と
匐ひ寄らんとするを、
薄色魚子の羽織着て、
夜会結に
為たる
後姿の女は
躍り
被つて
引据れば
「あア/\
斯うも警察のお手が
能く行届き、
何うしても逃れぬ事が出来ぬと
知たら、決して悪事は働かぬ所だッたのに」とは
或罪人が
己れの悪事露見して判事の前に
引据られし時の
懺悔の言葉なりとかや