“ひきすゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引据50.0%
引居50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これあるより早速彦三郎を呼出されしに細引ほそびきにてしばりまゝ白洲へ引据ひきすゑたり時に越前守殿此體このていを見られ是は何か仔細しさいありはやくも察せられしかばしづかに詞をはつし如何に彦三郎其方が父彦兵衞事去冬人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とき享保きやうほ十年九月七日越後高田の城主じやうしゆ榊原家さかきばらけ郡奉行こほりぶぎやう伊藤いとうはん右衞門公事方吟味役小野寺源兵衞川崎金右衞門其外役所へそろひければ繩付なはつきのまゝ傳吉を引据ひきすゑ訴訟人そしようにん上臺憑司かみだいひようじをも呼出し伊藤はいかめしく白洲しらす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忽ちに警固けいごの者に引据ひきすゑられ悶絶もんぜつなさぬ計りなりやゝつて泣聲なきごゑ出し是申長庵殿御死おしになされし其後にて私したくれいなどに御出おいでなさるには及びませぬ私しとても御前おまへには何のうらみもなけれども八ヶ年の其むかし天神樣の裏門前であひたる事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たれも爲るものるまじと思ひしきりかなしく心は後へひかれながら既に奉行所ぶぎやうしよへ來り白洲しらす引居ひきすゑられたり此日伊勢屋三郎兵衞方にては彼旅僧を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくて杉戸屋富右衞門は繩目なはめまゝにて郡代屋敷の白洲しらす引居ひきすゑられ伊奈半左衞門殿は吟味ぎんみに及ばれんと其席そのせきへ立出られまづ何成奴いかなるやつならんと見らるゝ所に面體めんてい柔和にうわにして篤實とくじつらしく見る成れども人は面體にらずと思ひコリヤ幸手宿杉戸屋富右衞門其方そのはう年は何歳なんさい成るやと尋問たづねられるに富右衞門は當年たうねん五十三歳なりとこたふ伊奈殿其方は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)