“何成奴”の読み方と例文
読み方割合
いかなるやつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくて杉戸屋富右衞門は繩目なはめまゝにて郡代屋敷の白洲しらす引居ひきすゑられ伊奈半左衞門殿は吟味ぎんみに及ばれんと其席そのせきへ立出られまづ何成奴いかなるやつならんと見らるゝ所に面體めんてい柔和にうわにして篤實とくじつらしく見る成れども人は面體にらずと思ひコリヤ幸手宿杉戸屋富右衞門其方そのはう年は何歳なんさい成るやと尋問たづねられるに富右衞門は當年たうねん五十三歳なりとこたふ伊奈殿其方は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)