トップ
>
折釘
>
おれくぎ
ふりがな文庫
“
折釘
(
おれくぎ
)” の例文
ラプンツェルを
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
った
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、
魔女
(
まじょ
)
はまた
塔
(
とう
)
の
上
(
うえ
)
へ
引返
(
ひきかえ
)
して、
切
(
き
)
り
取
(
と
)
った
少女
(
むすめ
)
の
辮髪
(
べんぱつ
)
を、しっかりと
窓
(
まど
)
の
折釘
(
おれくぎ
)
へ
結
(
ゆわ
)
えつけて
置
(
お
)
き、
王子
(
おうじ
)
が
来
(
き
)
て
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
卵色の壁には大型のシェイフィルド銃と、古風な村田銃との二
梃
(
ちょう
)
の猟銃が横に架けられてあった。その下前には
弾嚢帯
(
だんのうたい
)
が
折釘
(
おれくぎ
)
からだらりと
吊
(
つ
)
るされていた。
恐怖城
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
北側に
床
(
とこ
)
があるので、申訳のために変な
軸
(
じく
)
を掛けて、その前に
朱泥
(
しゅでい
)
の色をした
拙
(
せつ
)
な
花活
(
はないけ
)
が飾ってある。
欄間
(
らんま
)
には
額
(
がく
)
も何もない。ただ
真鍮
(
しんちゅう
)
の
折釘
(
おれくぎ
)
だけが二本光っている。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それの締りをする細引きはちゃんと
折釘
(
おれくぎ
)
に結びつけたままになっていた。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その片隅の
八日
(
ようか
)
巻の時計の下の
折釘
(
おれくぎ
)
に、
墨西哥
(
メキシコ
)
かケンタッキーの山奥あたりにしかないようなスバらしく長い、
物凄
(
ものすご
)
い銀色の拳銃が二
挺
(
ちょう
)
、十数発の実弾を
頬張
(
ほおば
)
ったまま並んで引っかかっているのだ。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
折釘
(
おれくぎ
)
に
烏帽子
(
えぼし
)
掛けたり春の宿
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
折釘
(
おれくぎ
)
に
烏帽子
(
えぼし
)
かけたり宵の春
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
柳の木の
後
(
うしろ
)
にある赤い
煉瓦造
(
れんがづく
)
りの倉に、
山形
(
やまがた
)
の下に一を引いた屋号のような紋が付いていて、その左右に何のためとも
解
(
わか
)
らない、大きな
折釘
(
おれくぎ
)
に似たものが壁の中から突き出している所を
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ラプンツェルは
黄金
(
きん
)
を
伸
(
の
)
ばしたような、
長
(
なが
)
い、
美
(
うつ
)
くしい、
頭髪
(
かみ
)
を
持
(
も
)
って
居
(
い
)
ました。
魔女
(
まじょ
)
の
声
(
こえ
)
が
聞
(
き
)
こえると、
少女
(
むすめ
)
は
直
(
す
)
ぐに
自分
(
じぶん
)
の
編
(
あ
)
んだ
髪
(
かみ
)
を
解
(
ほど
)
いて、
窓
(
まど
)
の
折釘
(
おれくぎ
)
へ
巻
(
ま
)
きつけて、四十
尺
(
しゃく
)
も
下
(
した
)
まで
垂
(
た
)
らします。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
欽吾は両手で一度上へ揺り上げた額を、
折釘
(
おれくぎ
)
から外して、下へさげた。細い糸一本で額は壁とつながっている。手を放すと、糸が切れて落ちそうだ。両手で
恭
(
うやうや
)
しく捧げたままである。母は下から云う。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
釘
漢検準1級
部首:⾦
10画
“折釘”で始まる語句
折釘丈