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憤
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いきど
ふりがな文庫
“
憤
(
いきど
)” の例文
自己の思想を否定するもの、それに矛盾するものが現われるとき、彼はいたずらに悲しんだり、恐れたり、
憤
(
いきど
)
おったりすることをしない。
危機における理論的意識
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
も見ずに
迯
(
にげ
)
さりけり斯ることの早兩三度に及びし故
流石
(
さすが
)
の久八も
憤
(
いきど
)
ほり我が忠義の
仇
(
あだ
)
と
成事
(
なること
)
如何
(
いか
)
にも/\
口惜
(
くちを
)
しや今一度
逢
(
あう
)
て異見せん者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
惜気
(
おしげ
)
なく敷き連らねた高価の毛皮。香炉から上る香の匂い。すなわち、善尽くし美尽くした、鳳凰の間の有様を
憤
(
いきど
)
おらしく見廻わしてから老師は二人を見返ったが
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
居士
(
コジ
)
は、
人命犯
(
じんめいはん
)
には
必
(
かな
)
らず萬已むを得ざる原因ある
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ、
財主
(
ざいしゆ
)
の
老婆
(
ろうば
)
が、
貪慾
(
どんよく
)
を
憤
(
いきど
)
ふるのみの
一事
(
いちじ
)
にして
忽
(
たちま
)
ち
殺意
(
さつい
)
を
生
(
せう
)
ずるは殺人犯の原因としては甚だ淺薄なりと
言
(
い
)
ひ
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
もう私には恐ろしくもなければ
憤
(
いきど
)
おろしくもない。そうした人間の感情なぞというものはすっかりどこかへ消え失せて、ただ白痴のようにうつつのようにじっとその景色を
凝視
(
みつめ
)
ていた。
逗子物語
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
され共喜作は
食糧
(
しよくれう
)
の不足を
憂
(
うれ
)
ふるにも
拘
(
かかは
)
らず、己が
負
(
お
)
ふ所の一斗五升の米を
棄
(
す
)
て
来
(
きた
)
れり、心に其
不埒
(
ふらち
)
を
憤
(
いきど
)
ると雖も、
溌剌
(
はつらつ
)
たる良魚の
眼前
(
がんぜん
)
に在るあるを以て衆唯其
風流
(
ふうりう
)
を
笑
(
わら
)
ふのみ、既に此好下物あり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
狐のかみそりしんしんと赤し然れどもかたまりて咲けば
憤
(
いきど
)
ほろしも
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
受けず、祭司を侮りしアガメムノーンに
憤
(
いきど
)
ほり、 95
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
思ひ出す程にして何も
斯
(
かう
)
して居られぬと又飛出しては夜泊り日泊り家には尻の据らねば終に
病中
(
びやうちう
)
ながら養父五兵衞の耳に
入
(
い
)
り
直
(
すぐ
)
に離縁と
憤
(
いきど
)
ほるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
神プォイボス・アポローン、斯くもわれらに
憤
(
いきど
)
ほる?
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
なして
憤
(
いきど
)
ほれ共如何とも
詮方
(
せんかた
)
なければ
頓
(
やが
)
て懷中を改め
見
(
みる
)
に是は如何に五百兩の
金
(
かね
)
は無く
偖
(
さて
)
は
盜賊
(
たうぞく
)
の
所業
(
しわざ
)
ならんと
近傍
(
あたり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大地は下に震ひ鳴る、雷霆の神
憤
(
いきど
)
ほり
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
憤
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“憤”を含む語句
憤々
憤怒
憤然
御憤
憤懣
鬱憤
憤激
欝憤
憤怨
義憤
憤恨
憤恚
発憤
憂憤
憤気
憤慨
悲憤
余憤
悲憤慷慨
大憤慨
...