“憂憤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっぷん50.0%
ゆうふん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屈原くつげん憂憤うっぷんを叙して、そのまさに汨羅べきらに身を投ぜんとして作るところの懐沙之賦かいさのふを長々と引用したとき、司馬遷にはその賦がどうしてもおのれ自身の作品のごとき気がしてしかたがなかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それなのに、近年——贈るほうもおくるほうだが、うけとるほうも受け取るほうだ、と美濃守は、弛緩しかんしかけた幕政のあらわれの一つのように思えて、憂憤ゆうふんを禁じえなかった。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)