憂憤うっぷん)” の例文
屈原くつげん憂憤うっぷんを叙して、そのまさに汨羅べきらに身を投ぜんとして作るところの懐沙之賦かいさのふを長々と引用したとき、司馬遷にはその賦がどうしてもおのれ自身の作品のごとき気がしてしかたがなかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)