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微細
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びさい
ふりがな文庫
“
微細
(
びさい
)” の例文
そして我々の気のつかぬ
微細
(
びさい
)
の点まで、車掌さんの態度を
実写
(
じっしゃ
)
し、それを
復元
(
ふくげん
)
させてくれる。一種の天才だ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
ければ
幾
(
いく
)
らでも
空氣中
(
くうきちう
)
に
保
(
たも
)
たれた
水分
(
すゐぶん
)
を
微細
(
びさい
)
に
結晶
(
けつしやう
)
させて一
杯
(
ぱい
)
に
白
(
しろ
)
く
引
(
ひ
)
きつける。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
空想物語の構成は日を
逐
(
お
)
うて巧みになる。想像による情景
描写
(
びょうしゃ
)
はますます
生彩
(
せいさい
)
を加えて来る。自分でも意外な位、色々な場面が
鮮
(
あざや
)
かにかつ
微細
(
びさい
)
に、想像の中に浮び上って来るのである。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そして何より悪いことにはこれらの種々の混乱がその
微細
(
びさい
)
な点から全体にいたるまでいちいち明瞭きわまること、それはかつて健康であったときに感じていた明瞭さとは全然性質を異にした
石ころ路
(新字新仮名)
/
田畑修一郎
(著)
それらの間に、黒い幻燈器械の箱が、
頑丈
(
がんじょう
)
な三脚にのせて置いてある。実物幻燈器械なのだ。これによって指紋は元より、あらゆる
微細
(
びさい
)
な品物を拡大して、スクリーン上に映し出すことが出来る。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
日雇
(
ひやとい
)
、その時折の
商人
(
あきゅうど
)
などに身を変え、名を変えて、五十余名の者が、あらゆる知己や機会をたどって、吉良方の
微細
(
びさい
)
な事でも聞き
洩
(
も
)
らすまいと、松坂町の塀囲いに、耳目をあつめている折なのだ。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
も
拂曉
(
あけがた
)
から
空
(
そら
)
が
餘
(
あま
)
りにからりとして
鈍
(
にぶ
)
い
軟
(
やはら
)
かな
光
(
ひかり
)
を
有
(
も
)
たなかつた。
毎日
(
まいにち
)
吹
(
ふ
)
き
捲
(
ま
)
くる
疾風
(
しつぷう
)
が
其
(
そ
)
の
遠
(
とほ
)
い
西山
(
せいざん
)
の
氷雪
(
ひようせつ
)
を
含
(
ふく
)
んで
微細
(
びさい
)
に
地上
(
ちじやう
)
を
掩
(
おほ
)
うて
撒布
(
さんぷ
)
したかと
思
(
おも
)
ふやうに
霜
(
しも
)
が
白
(
しろ
)
く
凝
(
こ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
更
(
さら
)
にじめ/\と
霧
(
きり
)
のやうな
雨
(
あめ
)
が
斜
(
なゝめ
)
に
降
(
ふ
)
り
掛
(
か
)
けては
軟
(
やはら
)
かに
首
(
くび
)
を
擡
(
もた
)
げはじめた
麥
(
むぎ
)
の
穗
(
ほ
)
の
芒
(
のげ
)
に
微細
(
びさい
)
な
水球
(
すゐきう
)
を
宿
(
やど
)
して
白
(
しろ
)
い
穗先
(
ほさき
)
を
更
(
さら
)
に
白
(
しろ
)
くして
世間
(
せけん
)
が
只
(
たゞ
)
濕
(
しめ
)
つぽく
成
(
な
)
つたかと
思
(
おも
)
ふと、
又
(
また
)
かつと
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
射
(
さ
)
して
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“微細”で始まる語句
微細画