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御憐愍
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ごれんみん
ふりがな文庫
“
御憐愍
(
ごれんみん
)” の例文
それでも何処までもお目出度いか解らないのは其新躰詩を矢張送つて来たよ。万一の
御憐愍
(
ごれんみん
)
を願ふ意なんだらう。小説家といふものは斯うも未練なもんか子。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
只今では無いが浪人者が親子連れで「永々の浪人
御憐愍
(
ごれんみん
)
を」と扇へ受けまして、有難う存じます、と扇を左の手に受けて一文貰うと右の手に取って
袂
(
たもと
)
へ入れる
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
通り懸りけるに山下の
溷際
(
どぶぎは
)
に
深網笠
(
ふかあみがさ
)
の浪人者ぼろ/\したる
身形
(
みなり
)
にて上には丸に三ツ引の
定紋
(
ぢやうもん
)
付
(
つき
)
たる
黒絽
(
くろろ
)
の
螢
(
ほたる
)
も
洩
(
もる
)
ばかりの古き羽織を着し
謠
(
うた
)
ひを
唄
(
うた
)
ひながら
御憐愍
(
ごれんみん
)
をと云て往來の者に手の内を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
前
(
ぜん
)
から、貴女の
御憐愍
(
ごれんみん
)
を願おうと思っていたんですけれど、島山さんのと違って、貴女には
軽々
(
かろがろ
)
しくお目に
懸
(
かか
)
る事も出来ませんし、そうかと云って、
打棄
(
うっちゃ
)
って置けば、取返しのなりません一大事
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
如何
(
いか
)
なる境界に
落
(
おつ
)
るとも
加茂
(
かも
)
の明神も
御憐愍
(
ごれんみん
)
あれ、
其人
(
そのひと
)
命あらば
巡
(
めぐ
)
り
合
(
あわ
)
せ玉いて、
芸子
(
げいこ
)
も女なりやさしき心入れ
嬉
(
うれ
)
しかりきと、方様の
一言
(
ひとこと
)
を草葉の
蔭
(
かげ
)
に
聞
(
きか
)
せ玉えと、
遙拝
(
ようはい
)
して閉じたる眼をひらけば
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
筆「永々親父が煩いまして難渋致します、
何卒
(
どうぞ
)
親子の者を助けると思召して
御憐愍
(
ごれんみん
)
を願います」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其方儀
盜賊
(
たうぞく
)
とは
知
(
しら
)
ざるとも
召使
(
めしつか
)
ひ久兵衞へ
家業向
(
かげふむき
)
打任
(
うちまか
)
せ候により浪人文右衞門へ
難儀
(
なんぎ
)
を
掛
(
かけ
)
候段重々
不埓
(
ふらち
)
に付
屹度
(
きつと
)
咎
(
とが
)
め申付べきの處
格別
(
かくべつ
)
の
御憐愍
(
ごれんみん
)
を以て御沙汰
之
(
これ
)
なき間文右衞門へ
詫金
(
わびきん
)
百兩遣はすべし
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
犬公方
(
いぬくばう
)
と
下々
(
した/″\
)
の
仇口
(
あだくち
)
に呼ばれた位だから無法に我々同類に
御憐愍
(
ごれんみん
)
を給はつたものだ。公の
生類
(
せいるゐ
)
御憐愍を悪くいふ奴があるが、
畢竟
(
つまり
)
今の
欧羅巴
(
ヨウロツパ
)
で
喧
(
やか
)
ましくいふ動物保護で人道の大義に
協
(
かな
)
つてるものだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
斯様な
邪
(
よこしま
)
非道のことに相成りましたが、
向後
(
こうご
)
は
速
(
すみや
)
かに善心に立返りますから、幾重にも
御憐愍
(
ごれんみん
)
をもちましてお
見遁
(
みのが
)
しを願います、
苟
(
いやしく
)
も侍たるものが、
何程
(
いかほど
)
零落したとて縄目にかゝりましては
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なし金子五兩
騙
(
かた
)
り取たる段
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
なり
眞直
(
まつすぐ
)
に白状せば
御憐愍
(
ごれんみん
)
の御沙汰も有べし
包
(
つゝ
)
み
隱
(
かく
)
さば
屹度
(
きつと
)
拷問
(
がうもん
)
申付んと申されければお兼は更に
生
(
いき
)
たる
心地
(
こゝち
)
せずわな/\
震
(
ふる
)
へて居けれども吾助は
少
(
すこし
)
も恐れたる
體
(
てい
)
なく
仰
(
おほせ
)
には候へども私し事是なる兼と
密通
(
みつつう
)
致せし事
毛頭
(
もうとう
)
御座なく然ば宅兵衞より金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
愍
漢検1級
部首:⼼
13画
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御憐愍令
御憐愍々々