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広々
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ひろ/″\
ふりがな文庫
“
広々
(
ひろ/″\
)” の例文
旧字:
廣々
広々
(
ひろ/″\
)
した
構
(
かま
)
への外には大きな
庭石
(
にはいし
)
を
据並
(
すゑなら
)
べた
植木屋
(
うゑきや
)
もあれば、いかにも
田舎
(
ゐなか
)
らしい
茅葺
(
かやぶき
)
の
人家
(
じんか
)
のまばらに立ちつゞいてゐる
処
(
ところ
)
もある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
すると
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
今
(
いま
)
上
(
あが
)
つた
山
(
やま
)
は
過
(
す
)
ぎて
又
(
また
)
一ツ
山
(
やま
)
が
近
(
ちか
)
づいて
来
(
き
)
た、
此辺
(
このあたり
)
暫
(
しばら
)
くの
間
(
あひだ
)
は
野
(
の
)
が
広々
(
ひろ/″\
)
として、
前刻
(
さツき
)
通
(
とほ
)
つた
本街道
(
ほんかいだう
)
より
最
(
も
)
つと
巾
(
はゞ
)
の
広
(
ひろ
)
い、なだらかな一
筋道
(
すぢみち
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
広々
(
ひろ/″\
)
とした
画室
(
アトリエ
)
は
梅原良三郎氏のモンマルトルの画室
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
前よりも亦一層
広々
(
ひろ/″\
)
と、一面の日当りになつた畠の上には、大根と冬菜とが、いかにも風土の恵みを喜ぶがやうに威勢好く其葉を
舒
(
のば
)
してゐる。
冬日の窓
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
雪
(
ゆき
)
は
小止
(
をやみ
)
なく、
今
(
いま
)
は
雨
(
あめ
)
も
交
(
まじ
)
らず
乾
(
かわ
)
いた
軽
(
かる
)
いのがさら/\と
面
(
おも
)
を
打
(
う
)
ち、
宵
(
よひ
)
ながら
門
(
もん
)
を
鎖
(
とざ
)
した
敦賀
(
つるが
)
の
町
(
まち
)
はひつそりして一
条
(
すぢ
)
二
条
(
すぢ
)
縦横
(
たてよこ
)
に、
辻
(
つじ
)
の
角
(
かど
)
は
広々
(
ひろ/″\
)
と、
白
(
しろ
)
く
積
(
つも
)
つた
中
(
なか
)
を、
道
(
みち
)
の
程
(
ほど
)
八
町
(
ちやう
)
ばかりで
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
向
(
むか
)
うに見える劇場の内部は
天井
(
てんじやう
)
ばかりがいかにも
広々
(
ひろ/″\
)
と見え、舞台は色づき
濁
(
にご
)
つた空気の
為
(
ため
)
に
却
(
かへつ
)
て小さく
甚
(
はなはだ
)
遠く見えた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
広
常用漢字
小2
部首:⼴
5画
々
3画
“広”で始まる語句
広
広場
広東
広重
広間
広小路
広野
広漠
広汎
広袖