『梅原良三郎氏のモンマルトルの画室（うめはらりょうさぶろうしのモンマルトルのがしつ）』

僕は僕の下宿の路次の 僕の薄暗い穴から出た。 そして直ぐ左隣の家の 硝子戸をそつと押して入つた。 階下の廊の左側の室から 門番のお上の顔が僕を見て微笑んだ、 僕の顔も微笑んだ。 僕は直ぐ狭い中庭へ出た。 四方を高い建物で劃られて、 井戸の底 …

著者	与謝野寛
ジャンル	文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約3分（500文字/分）
朗読目安時間	約5分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

微笑（ほヽえ） 奏（ジユエ） 鈴（すヾ） 画布（トワル） 索（さく） 下（さが） 一方（いつぽう） 楽（がく） 大幅（おほはヾ） 珈琲（カツフエ） 稿本（マヌスクリイ） 顔（かほ） 腕（かひな） 花瓶（はながめ） 扉（とびら） 上（かみ） 曲（まが） 廊（らう） 気持（きもち） 油（ゆ） 疾（はや） 肌衣（コルサアジユ） 褪（さ） 門番（コンシエルジユ） 中（なか） 室（しつ） 劃（しき） 会釈（ゑしやく） 卓（たく） 入（はい） 吊（つる） 群（むれ） 空（そら） 凛々（りり） 脂色（やにいろ） 僕（ぼく） 薄地（うすぢ） 衣（きぬ） 何時（いつ） 見（み） 誘（さそ） 二（ふた） 開（あ） 震（ふる） 緋（ひ） 左隣（ひだりどなり） 直（す） 南向（みなみむき） 厨（くりや） 画室（アトリエ） 吐息（といき） 呼吸（いき） 毎（ごと） 塞（ふさ） 太（ふと） 昂（たか） 握（にぎ） 描（か） 左側（ひだりがは）