“脂色”の読み方と例文
読み方割合
やにいろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うの書斎に寝てゐる父と一緒に、この明るい世界から永久に離れて、その脂色(やにいろ)の人の居る所へ、何かに導かれて行つて了ふのでは無いかと思つた。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
併(しか)しながら風が少しも吹かず、一体に空気が湿つぽく落着いて居て、夕方から後(のち)、街に灯(あかり)が点(つ)くと、霧を透(とほ)す温かい脂色(やにいろ)の光が凡(すべ)ての物に陽気な而(しか)も奥深(おくぶか)い陰影を与へ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
深き悲痛の脂色(やにいろ)を交ぜたまへ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)