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小降
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こぶ
ふりがな文庫
“
小降
(
こぶ
)” の例文
雨
(
あめ
)
は、しだいに
小降
(
こぶ
)
りになってきました。
少年
(
しょうねん
)
は、
両手
(
りょうて
)
に、四
角
(
かく
)
のかんや、びんを
包
(
つつ
)
んだのを
抱
(
かか
)
えて、
自動車
(
じどうしゃ
)
にもどってきました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雨も
小降
(
こぶ
)
りになり、やがて止んだ。暮れたと思うた日は、
生白
(
なまじろ
)
い
夕明
(
ゆうあかり
)
になった。調布の町では、道の
真中
(
まんなか
)
に五六人立って何かガヤ/\云いながら
地
(
ち
)
を見て居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
雨がようやく
小降
(
こぶ
)
りになった。東の空にあかつきの色が動きそめた。
恐怖
(
きょうふ
)
の夜が、明けようとしている。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
夜中
(
よなか
)
になって、
雨
(
あめ
)
がだんだん
小降
(
こぶ
)
りになり、やがてあらしがぱったりやみますと、はるか
高
(
たか
)
い山の上から、なんだか
大
(
おお
)
ぜいがやがや
騒
(
さわ
)
ぎながら、
下
(
お
)
りてくる
声
(
こえ
)
がしました。
瘤とり
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
雨
(
あめ
)
はます/\
小降
(
こぶ
)
りになつて、そして
風
(
かぜ
)
が
出
(
で
)
た。
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
露
(
つゆ
)
が
忙
(
せは
)
しく
搖
(
ゆ
)
り
落
(
おと
)
される。(をはり)
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
ひそかに
名
(
な
)
づけて、こゝを
村雨茶屋
(
むらさめちやや
)
といはうと
思
(
おも
)
つた。
小降
(
こぶ
)
りになつた。
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
が
枝
(
えだ
)
に
透
(
す
)
く。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
弁慶橋
(
べんけいばし
)
で乗り
換
(
か
)
えてからは、人もまばらに、雨も
小降
(
こぶ
)
りになつた。
頭
(
あたま
)
も
楽
(
らく
)
に
濡
(
ぬ
)
れた世の
中
(
なか
)
を眺める事が
出来
(
でき
)
た。けれども
機嫌
(
きげん
)
の
悪
(
わる
)
い
父
(
ちゝ
)
の
顔
(
かほ
)
が、色々な表情を以て
彼
(
かれ
)
の脳髄を刺戟した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
スコールが通りぬけたらしく、急に雨が
小降
(
こぶ
)
りになったと思うと、もう雲が切れて、もうもうと立ちのぼる水蒸気に、明るく陽の光がさしこんで来た。気温は、またぐんぐんとのぼり出した。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
雪になる
小降
(
こぶ
)
りの雨や暮の
鐘
(
かね
)
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
源吉
(
げんきち
)
は、じっとしていられなくなって、
小降
(
こぶ
)
りになるのを
待
(
ま
)
ち、
雨
(
あま
)
マントをかぶって
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ました。
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いつしか、
雨
(
あめ
)
は、
小降
(
こぶ
)
りとなり、
雷
(
かみなり
)
はだんだん
遠
(
とお
)
くへ
去
(
さ
)
ってゆきました。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父