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かうずか
ふりがな文庫
“
好事家
(
かうずか
)” の例文
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それが戦争後もずつとその儘
生
(
は
)
やして置かれるか、
何
(
ど
)
うかといふ事が、
後方
(
あちら
)
では今
好事家
(
かうずか
)
仲間の話題になつてゐる。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
又日本の粗末な器物や米
醤油
(
しやういう
)
の様な食料品を売る家も
巴里
(
パリイ
)
に幾軒かあるのを見
受
(
うけ
)
る。
併
(
しか
)
し
其
(
それ
)
等の
好事家
(
かうずか
)
が
何処
(
どこ
)
まで深く日本を領解して居るかと想像すると甚だ怪しい。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
多分彼は私が乞食ではなくて、
好事家
(
かうずか
)
の婦人が自分の黒パンに興味を
唆
(
そゝ
)
られたものとでも思つたらしかつた。で、私は彼の家が見えなくなると
直樣
(
すぐさま
)
、坐り込んで食べ初めた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
布はわるいが模様を見て
貰
(
もら
)
ひたい。絵も字も曾鉄誠といふ
爺
(
ぢい
)
さんの描いたものだ。これにはちよつと奇談もある。
好事家
(
かうずか
)
の君には
一寸
(
ちよつと
)
向いてゐる。いづれ暇のをりにくはしく——
南京六月祭
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
▼ もっと見る
一ツは
好事家
(
かうずか
)
の
随筆
(
ずゐひつ
)
に、
物凄
(
ものすご
)
くも
又
(
また
)
恐
(
おそ
)
ろしく
記
(
しる
)
される。
浅
(
あさ
)
く
案
(
あん
)
ずるに、
此
(
こ
)
の
随筆
(
ずゐひつ
)
から
取
(
と
)
つて
講釈
(
かうしやく
)
に
仕組
(
しく
)
んで
演
(
えん
)
ずるのであらうと
思
(
おも
)
ふが、
書
(
か
)
いた
方
(
はう
)
を
読
(
よ
)
むと、
嘘
(
うそ
)
らしいが
魅
(
み
)
せられて
事実
(
じゞつ
)
に
聞
(
き
)
こえる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天草で習つたオランダ風の
錺
(
かざり
)
を應用して、
精巧
(
せいかう
)
な鈴を作ることを工夫し、芳村道齋と名乘つて江戸中の
好事家
(
かうずか
)
の人氣を集めましたが、
名人業
(
めいじんわざ
)
であまりお寶にはならず、年中貧乏を看板に、女房一人
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
竜神より神仏へ
供
(
くう
)
と
云
(
いふ
)
が
普通
(
ふつう
)
の
説
(
せつ
)
なれど、こゝに
珎
(
めづらし
)
き
竜燈
(
りうとう
)
の談あり、少しく竜燈を
解
(
げす
)
べき説なれば
姑
(
しばら
)
くしるして
好事家
(
かうずか
)
の
茶話
(
ちやわ
)
に
供
(
きよう
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一昨日
(
をとゝひ
)
は
巴里
(
パリイ
)
の
好事家
(
かうずか
)
が大勢寄つて二月の中頃までルウヴル博物館の
傍
(
そば
)
で公開する装飾美術展覧会を
訪
(
と
)
うたが、二百五十室もあるので到底一箇月掛かつても観
尽
(
つく
)
せるもので無かつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
牧之
(
ぼくし
)
案
(
あんずる
)
に、
橘春暉
(
たちばなしゆんき
)
が
著
(
あらはし
)
たる
北囱瑣談
(
ほくさうさだん
)
(後編の二)
蔵石家
(
ざうせきか
)
の事をいふ
条
(
くだり
)
に
曰
(
いはく
)
、江州山田の浦の木之内
古繁
(
こはん
)
、伊勢の山中甚作、大坂の加嶋屋源太兵ヱ、其外にも三都の中の
好事家
(
かうずか
)
侯国
(
こうこく
)
の
逸人
(
いつじん
)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
浮世絵の鑑賞
許
(
ばか
)
りで無く、いろんな方面に日本
贔屓
(
びいき
)
の
好事家
(
かうずか
)
が多いらしい。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
牧之
(
ぼくし
)
案
(
あんずる
)
に、
橘春暉
(
たちばなしゆんき
)
が
著
(
あらはし
)
たる
北囱瑣談
(
ほくさうさだん
)
(後編の二)
蔵石家
(
ざうせきか
)
の事をいふ
条
(
くだり
)
に
曰
(
いはく
)
、江州山田の浦の木之内
古繁
(
こはん
)
、伊勢の山中甚作、大坂の加嶋屋源太兵ヱ、其外にも三都の中の
好事家
(
かうずか
)
侯国
(
こうこく
)
の
逸人
(
いつじん
)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“好事家”の意味
《名詞》
好事家 (こうずか)
人と変わった物事が好きな人。風流が好きな人。
(出典:Wiktionary)
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“好事”で始まる語句
好事
好事者
好事癖
好事心
好事的
好事魔
好事多端