“かうずか”の漢字の書き方と例文
語句割合
好事家100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多分彼は私が乞食ではなくて、好事家かうずかの婦人が自分の黒パンに興味をそゝられたものとでも思つたらしかつた。で、私は彼の家が見えなくなると直樣すぐさま、坐り込んで食べ初めた。
布はわるいが模様を見てもらひたい。絵も字も曾鉄誠といふぢいさんの描いたものだ。これにはちよつと奇談もある。好事家かうずかの君には一寸ちよつと向いてゐる。いづれ暇のをりにくはしく——
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
一ツは好事家かうずか随筆ずゐひつに、物凄ものすごくもまたおそろしくしるされる。あさあんずるに、随筆ずゐひつからつて講釈かうしやく仕組しくんでえんずるのであらうとおもふが、いたはうむと、うそらしいがせられて事実じゞつこえる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)