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天災
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てんさい
三十七
年一
月大雪の
害と、
其七月疫疾の
爲に、
牛馬其半を
失ひたるの
災厄あり。
其他天災人害蝟集し
來り、
損害を
蒙る
事夥しく、
余が
心を
惱したる
事實に
尠からざるなり。
そこである
時天羅国にいろいろと
天災がおこって
人民が
困っていると、わたしは
班足王にすすめて、これはお
墓の
神のたたりですから、これから
毎日十
人ずつ人の
首を
切って
たゞわれ/\
日本人としてはかような
天災に
屈することなく、
寧ろ
人力を
以てその
災禍をないようにしたいものである。かくするには
地震や
火山の
何物であるかを
究めることが
第一である。
あし
分船のさはり
多き
世なればこそ
親にゆるされ
世にゆるされ
彼も
願ひ
此も
請ひよしや
魔神のうかゞへばとてぬば
玉の
髮一筋さしはさむべき
間も
見えぬを
若此縁結ばれずとせばそは
天災か
將た
地變か。
じつは
天災というのもわたしが
術をつかってさせたのですが、
王はこれを
知らないものですから、わたしのいうとおりに、
毎日罪のない
人民を十
人ずつ
殺して、千
人の
首をまつりました。