大学だいがく)” の例文
旧字:大學
自分じぶん大学だいがくにいた時分じぶんは、医学いがくもやはり、錬金術れんきんじゅつや、形而上学けいじじょうがくなどとおな運命うんめいいたるものとおもうていたが、じつおどろ進歩しんぽである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
先生がいわれたとおり、いのきちがはたらくようになったミルクホールには、大学だいがくの先生や学生たちが、大ぜいやってきた。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
「おどろいてるな。ぼくはグリッフィンなんだよ。ほら大学だいがく同級どうきゅうだったグリッフィンだよ。おぼえてるだろう」
それなら、大学だいがく研究室けんきゅうしつ寄付きふしていただきましょう。ひじょうに、有益ゆうえき研究資料けんきゅうしりょうとなるのです。わたしが、多年たねんさがしていたものがはいって、うれしいのです。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしぼくは、大学だいがくにいっているぼくにいさんのはなしが、いちばんしんじられるのだ。にいさんはこういった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
大学だいがくかみに尋ねた。大学の頭ですらも。それから守は宗教に志し、渋谷の僧に就いて道を聞き、領地をばをひに譲り、六年目の暁に出家して、飯山にある仏教の先祖おやと成つたといふ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
鷲津砦の飯尾近江守いいおおうみのかみどのにも、善照寺の佐久間左京さくまさきょうどの、丸根の佐久間大学だいがくどの達も、一挙に、大高へ攻めかかって、踏みつぶすに何ほどのことがあろうぞと、度々、清洲表へ意見をさしあげて
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わずか収入しゅうにゅうはは給養きゅうようにもきょうせねばならず、かれついにこの生活せいかつにはれず、断然だんぜん大学だいがくって、古郷こきょうかえった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ねえ、きみ、どうかぼくの言うことをしんじてくれたまえ。ぼくは大学だいがくにいたときと同じグリッフィンなんだ。
「カフェーや、きっさてんや、いろんなみせがならんでいるだろう。だから、大学だいがくの学生で、この横町よこちょうへあそびにくるくせがついたものは、みんな、らくだいしてしまうのだ。」
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
さとるさんは、来年らいねんから大学だいがくで、秀才しゅうさいというはなしじゃないの。」
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところが、長子ちょうしのセルゲイは丁度ちょうど大学だいがくの四年級ねんきゅうになってから、急性きゅうせい肺病はいびょうかか死亡しぼうしてしまう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
むずかしい議論ぎろんがはじまったり、ときには、大学だいがく教室きょうしつをそのまま、先生が学生をつれてこられて、そこで講義こうぎがつづけられることがあって、ほんとうに、きもちのいいはたらきばしょだった。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)