名僧めいそう)” の例文
『あんな名僧めいそう知識ちしきうたわれたかたがまだこんな薄暗うすぐら境涯ところるのかしら……。』時々ときどき意外いがいかんずるような場合ばあいもあるのでございます。
大抵たいていこれにはむかし名僧めいそうはなしともなつてて、いづれも讀經どきやうをり誦念しようねんみぎりに、喧噪さわがしさをにくんで、こゑふうじたとふのである。ばうさんはえらい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゆめ五臟ござうのわづらひといひつたふれども正夢しやうむにして賢人けんじん聖人せいじん或は名僧めいそう知識ちしきの人をむは天竺てんぢく唐土もろこし我朝わがてうともにそのためすくなからずすで玄奘法師げんさうほふしは夢を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
勘太郎は寺の住職じゅうしょくとなり、後には知徳ちとくすぐれた名僧めいそうとなったということである。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
これは学者も名僧めいそう知識ちしきも、いまだ容易に断定を下しえない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
すだきかへるこゑつて、果敢はかないなかにも可懷なつかしさに、不埒ふらち凡夫ぼんぷは、名僧めいそう功力くりきわすれて、所謂いはゆる、(かぬかへる)の傳説でんせつおもひうかべもしなかつた。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
またか、とむかしの名僧めいそうのやうに、おしかりさへなかつたら、こゝで、番町ばんちやう七不思議なゝふしぎとかとなへて、ひとつにかぞへたいくらゐである。が、なにめづらしがることはない。高臺たかだいだからへんにはないのらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)