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取立
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とりた
ふりがな文庫
“
取立
(
とりた
)” の例文
訊問
(
じんもん
)
すると、
案外
(
あんがい
)
にも
老人
(
ろうじん
)
のことを、
借金
(
しゃっきん
)
の
取立
(
とりた
)
てがきびしくへんくつだが、
面白
(
おもしろ
)
いところのある
人物
(
じんぶつ
)
だといつたし、また
借金
(
しゃっきん
)
のことで
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
また大蔵省から
取立
(
とりた
)
てた内で、法王政府に属する諸官員及び僧官に
俸禄
(
ほうろく
)
(年俸と月俸とあり)を与えなければならん。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
が、
取立
(
とりた
)
てて
春雨
(
はるさめ
)
のこの
夕景色
(
ゆふげしき
)
を
話
(
はな
)
さうとするのが
趣意
(
しゆい
)
ではない。
今度
(
こんど
)
の
修善寺
(
しゆぜんじ
)
ゆきには、お
土産話
(
みやげばなし
)
が
一
(
ひと
)
つある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
八百屋
(
やをや
)
の
吉
(
きち
)
五
郎
(
らう
)
に
大工
(
だいく
)
の
太吉
(
たきち
)
がさつぱりと
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
せぬが
何
(
なん
)
とかせしと
問
(
と
)
ふに
此
(
この
)
一
件
(
けん
)
であげられましたと、
顏
(
かほ
)
の
眞中
(
まんなか
)
へ
指
(
ゆび
)
をさして、
何
(
なん
)
の
子細
(
しさい
)
なく
取立
(
とりた
)
てゝ
噂
(
うわさ
)
をする
者
(
もの
)
もなし
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
その
)
婦人は
如何
(
いか
)
にも
忌々
(
いまいま
)
しそうな、
悶
(
じれ
)
ったそうな、
癪
(
しゃく
)
に
障
(
さわ
)
ると云うような風情で、身を斜めにして私の方をジロリと睨んだ顔、
取立
(
とりた
)
てて美人と
賞讃
(
ほめはや
)
すほどではないが、
確
(
たしか
)
に十人並以上の
容貌
(
きりょう
)
で
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
るに
御家來
(
ごけらい
)
に
天晴
(
あつぱれ
)
器量人
(
きりやうじん
)
候
(
さふらふ
)
とな、
祝着
(
しふぢやく
)
申
(
まを
)
す。さて
其者
(
そのもの
)
を
取立
(
とりた
)
つるに
就
(
つ
)
きて、
御懸念
(
ごけねん
)
のほども
至極致
(
しごくいた
)
せり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
斯
(
か
)
くて
幸豐君
(
ゆきとよぎみ
)
は
杢
(
もく
)
を
擧
(
あ
)
げて、
一國
(
いつこく
)
の
老職
(
らうしよく
)
となさむと
思
(
おも
)
はれけるが、もとより
亂世
(
らんせい
)
にあらざれば、
取立
(
とりた
)
ててこれぞといふ
功
(
てがら
)
は
渠
(
かれ
)
に
無
(
な
)
きものを、みだりに
重
(
おも
)
く
用
(
もち
)
ゐむは、
偏頗
(
へんぱ
)
あるやうにて
後暗
(
うしろめた
)
く
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“取立”で始まる語句
取立方