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友仙
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ゆうぜん
ふりがな文庫
“
友仙
(
ゆうぜん
)” の例文
後刻
(
のち
)
に
學校
(
がくかう
)
で
逢
(
あ
)
はうぜの
約束
(
やくそく
)
、
信如
(
しんによ
)
は
田町
(
たまち
)
の
姉
(
あね
)
のもとへ、
長吉
(
ちようきち
)
は
我家
(
わがや
)
の
方
(
かた
)
へと
行別
(
ゆきわか
)
れるに
思
(
おも
)
ひの
止
(
とゞ
)
まる
紅入
(
べにいり
)
の
友仙
(
ゆうぜん
)
は
可憐
(
いぢら
)
しき
姿
(
すがた
)
を
空
(
むな
)
しく
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
にと
止
(
とゞ
)
めぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
田舎芸者の出稼ぎである二十あまりの
白粉
(
おしろい
)
をぬった
法界節屋
(
ほうかいぶしや
)
が、お煙草盆に、これまたまっ白にぬり立て、メリンス
友仙
(
ゆうぜん
)
の
単衣
(
ひとえ
)
を着せた三人ばかりの女の子を引率し、宿の前へ流して来たのも
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
得ずと思い出したる俊雄は早や
友仙
(
ゆうぜん
)
の
袖
(
そで
)
や
袂
(
たもと
)
が
眼前
(
めさき
)
に
隠顕
(
ちらつ
)
き賛否いずれとも決しかねたる
真向
(
まっこう
)
からまんざら小春が憎いでもあるまいと遠慮なく
発議者
(
ほつぎしゃ
)
に
斬
(
き
)
り込まれそれ知られては行くも
憂
(
う
)
し行かぬも憂しと
肚
(
はら
)
のうちは一上一下虚々実々
かくれんぼ
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
信如
(
しんによ
)
は
今
(
いま
)
ぞ
淋
(
さび
)
しう
見
(
み
)
かへれば
紅入
(
べにい
)
り
友仙
(
ゆうぜん
)
の
雨
(
あめ
)
にぬれて
紅葉
(
もみぢ
)
の
形
(
かた
)
のうるはしきが
我
(
わが
)
が
足
(
あし
)
ちかく
散
(
ちり
)
ぼひたる、そゞろに
床
(
ゆか
)
しき
思
(
おも
)
ひは
有
(
あ
)
れども、
手
(
て
)
に
取
(
とり
)
あぐる
事
(
こと
)
をもせず
空
(
むな
)
しう
眺
(
なが
)
めて
憂
(
う
)
き
思
(
おも
)
ひあり。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此下駄
(
このげた
)
で
田町
(
たまち
)
まで
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
かと
今
(
いま
)
さら
難義
(
なんぎ
)
は
思
(
おも
)
へども
詮方
(
せんかた
)
なくて
立上
(
たちあが
)
る
信如
(
しんによ
)
、
小包
(
こづゝ
)
みを
横
(
よこ
)
に二タ
足
(
あし
)
ばかり
此門
(
このもん
)
をはなれるにも、
友仙
(
ゆうぜん
)
の
紅葉
(
もみじ
)
目
(
め
)
に
殘
(
のこ
)
りて、
捨
(
す
)
てゝ
過
(
す
)
ぐるにしのび
難
(
がた
)
く
心殘
(
こゝろのこ
)
りして
見返
(
みかへ
)
れば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
友
常用漢字
小2
部首:⼜
4画
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
“友”で始まる語句
友
友達
友誼
友禅
友染
友人
友情
友禅縮緬
友吉
友禪