到達たうたつ)” の例文
勿論もちろんしよんでふかかんがへたら、みち到達たうたつせずにはゐられまい。しかしさうまでかんがへないでも、日々ひゞつとめだけはべんじてかれよう。これはまつた無頓著むとんちやくひとである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
本島ほんとうから一千海里かいりといへば此處こゝから一番いちばんちかいあの人煙じんゑんまれなるマルダイヷ群島ぐんたうひと橄欖島かんらんたう附近ふきんまでは到達たうたつすること出來できませうが、橄欖島かんらんたうたつしたところなんにもならない、かへつ其處そこ
うかゞひいたりける時に酒井樣より其のあさ宿次しゆくじ刻限こくげんの急使にて江戸御老中大久保佐渡守樣へ御用状到達たうたつなし則ち上聞じやうぶんたつせられける尤も遠國は皆寺社奉行じしやぶぎやう勘定奉行かんぢやうぶぎやうの掛りの所此度このたびは讃岐守より言上ごんじやうの趣きは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
昨夜さくや新嘉坡シンガポールはつ、一ぺん長文ちやうぶん電報でんぽうは、日本につぽん海軍省かいぐんせう到達たうたつしたはづであるが、二さう金曜日きんえうびをもつて、印度大陸インドたいりく尖端せんたんコモリンのみさきめぐ錫崙島セイロンたうをきぎ、殘月ざんげつあはきベンガル灣頭わんとう行會ゆきあエイフツ