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倭
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やまと
ふりがな文庫
“
倭
(
やまと
)” の例文
由良が体をわるくして一しょにその芝居をしていた
倭
(
やまと
)
の座を急に途中でぬけたとき、そのまゝ西巻は倭につれられて大阪へ下った。
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
また
三尾
(
みを
)
の君
加多夫
(
かたぶ
)
が妹、
倭
(
やまと
)
比賣に娶ひて、生みませる御子、大郎女、次に
丸高
(
まろたか
)
の王、次に
耳
(
みみ
)
の王、次に赤比賣の郎女四柱。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
キサキの
倭
(
やまと
)
ノ
姫王
(
ひめみこ
)
が、
中
(
なか
)
ッ
皇命
(
すめらみこと
)
の資格において、りつぱに神と人とのあひだの仲だちをつとめてゐたからである。
鸚鵡:『白鳳』第二部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
李如梅の如きは、金甲の
倭
(
やまと
)
を手ずから射殺すと云うから、日本軍の一隊長と渡合って之を倒しているわけである。
碧蹄館の戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
秋津洲
(
あきつしま
)
・
磯城島
(
しきしま
)
と
倭
(
やまと
)
、みな大和平原における大きな村の名であった。他の村々の君主も、大体において、おなじような信仰組織を持って、村を
統
(
す
)
べていた。
最古日本の女性生活の根柢
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
そうしてさまざまに新しさを追ったものの、時流には抗し難く、『釈迦八相記』(
倭
(
やまと
)
文庫)『室町源氏』なども、ついにはかえり見られなくなってしまった。
明治十年前後
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
併し色が
生白
(
なまつちら
)
けて眉毛がチヨロけて眼尻が垂れ、
少
(
ちつ
)
と失礼の云分だが
倭
(
やまと
)
文庫の挿絵の
槃特
(
はんどく
)
に何処か
肖
(
に
)
てゐた。第一
忌
(
いや
)
な眼付をして
生緩
(
なまぬる
)
い
吻
(
くち
)
を
利
(
き
)
かれると
慄
(
ぞう
)
つと身震が出る。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
いにしへより
倭
(
やまと
)
漢土
(
もろこし
)
ともに、国をあらそひて兄弟
敵
(
あた
)
となりし
例
(
ためし
)
は珍しからねど、
罪
(
つみ
)
深き事かなと思ふより、
悪心
(
あくしん
)
懺悔
(
さんげ
)
の為にとて
写
(
うつ
)
しぬる御
経
(
きやう
)
なるを、いかにささふる者ありとも
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
『かしこきやすめら
御國
(
みくに
)
はうまし國うら安の國くにのまほくに』『
百八十
(
ももやそ
)
と國はあれども日の本のこれの
倭
(
やまと
)
にます國はあらず』『天地のそきへのきはみ
覓
(
ま
)
ぎぬとも
御國
(
みくに
)
にましてよき國あらめや』
愛国歌小観
(旧字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
倭
(
やまと
)
恋ひ
寝
(
い
)
の
寝
(
ね
)
らえぬにこころなくこの洲の崎に
鶴
(
たづ
)
鳴くべしや(文武天皇)
万葉集の恋歌に就て
(新字旧仮名)
/
三好達治
(著)
いざ児ども
倭
(
やまと
)
へはやくしらすげの真野のはり原手折りてゆかむ 万葉 三
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
倭
(
やまと
)
の
鎌倉
(
かまくら
)
に譬へる
沖縄の旅
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
かれその御子を
率
(
ゐ
)
て遊ぶ
状
(
さま
)
は、尾張の相津
一
なる
二俣榲
(
ふたまたすぎ
)
を
二俣小舟
(
ふたまたをぶね
)
に作りて、持ち上り來て、
倭
(
やまと
)
の
市師
(
いちし
)
の池
二
輕
(
かる
)
の池
三
に浮けて、その御子を
率
(
ゐ
)
て遊びき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
ここに大國主の神まをしたまはく、「然らば治めまつらむ
状
(
さま
)
はいかに」とまをしたまひしかば答へてのりたまはく、「
吾
(
あ
)
をば
倭
(
やまと
)
の
青垣
(
あをかき
)
の東の山の
上
(
へ
)
に
齋
(
いつ
)
きまつれ
二
」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
凡川内
(
おおしこうち
)
の國の造・
額田
(
ぬかた
)
部の
湯坐
(
ゆえ
)
の連・木の國の造・
倭
(
やまと
)
の田中の
直
(
あたえ
)
・
山代
(
やましろ
)
の國の造・ウマクタの國の造・道ノシリキベの國の造・スハの國の造・倭のアムチの造・
高市
(
たけち
)
の縣主・
蒲生
(
かもう
)
の
稻寸
(
いなき
)
・
三枝部
(
さきくさべ
)
の造たちの祖先です。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“倭”の解説
紀元前から中国各王朝が中国東南の地域およびその住人を指す際に用いた呼称。紀元前後頃から7世紀末頃に国号を「日本」に変更するまで、日本列島の政治勢力も倭もしくはと自称した。なおは、倭国の国民だけを指すのではない。和、俀とも記す。
:※倭の政治組織・国家については「倭国」、倭の住人・種族については「倭人」をそれぞれ参照のこと。
奈良盆地(のちの大和国)の古名。倭人ないしヤマト王権自身による呼称。「大倭」とも記す。
:※「大和」を参照のこと。
(出典:Wikipedia)
倭
漢検準1級
部首:⼈
10画
“倭”を含む語句
大倭
倭文
倭絵
倭人
倭建
倭文織
倭武尊
倭琴
倭大国魂神
倭寇
倭名鈔
倭奴
倭姫命
倭名類聚抄
倭訓栞
神倭磐余彦命
神倭磐余彦
倭名類聚鈔
倭建命
倭文庫
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