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中西屋
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なかにしや
ふりがな文庫
“
中西屋
(
なかにしや
)” の例文
殊
(
こと
)
に
自分
(
じぶん
)
の
投宿
(
とうしゆく
)
した
中西屋
(
なかにしや
)
といふは
部室數
(
へやかず
)
も三十
近
(
ぢか
)
くあつて
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
温泉
(
をんせん
)
では
第
(
だい
)
一といはれて
居
(
ゐ
)
ながら
而
(
しか
)
も
空室
(
あきま
)
はイクラもない
程
(
ほど
)
の
繁盛
(
はんじやう
)
であつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ふと
中西屋
(
なかにしや
)
の前を通りかかると、なぜか
賑
(
にぎやか
)
な人声と、暖い飲料とが急に恋しくなったので、そこにあったカッフェの一つへ、
何気
(
なにげ
)
なく独りではいって見た。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『
中西屋
(
なかにしや
)
は
結構
(
けつかう
)
です、
近來
(
きんらい
)
益〻
(
ます/\
)
可
(
い
)
いやうです。さうだね
君
(
きみ
)
。』と
兔角
(
とかく
)
言葉
(
ことば
)
の
少
(
すく
)
ない
鈴木巡査
(
すゞきじゆんさ
)
に
贊成
(
さんせい
)
を
求
(
もと
)
めた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
あるいは事によるとこれも、あの前兆だったかも知れません。私は突然この恐しさに襲われたので、大時計を見た眼を何気なく、電車の線路一つへだてた
中西屋
(
なかにしや
)
の前の停留場へ落しました。
二つの手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
言
(
い
)
はでも
知
(
し
)
るお
絹
(
きぬ
)
は
最早
(
もはや
)
中西屋
(
なかにしや
)
に
居
(
ゐ
)
ないのである、
父母
(
ふぼ
)
の
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
り、
嫁入
(
よめいり
)
の
仕度
(
したく
)
に
取
(
と
)
りかゝつたのである。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
歸路
(
かへり
)
に
眞闇
(
まつくら
)
に
繁
(
しげ
)
つた
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
を
通
(
とほ
)
る
時
(
とき
)
、
僕
(
ぼく
)
は
斯
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひながら
歩
(
あ
)
るいた、
若
(
も
)
し
僕
(
ぼく
)
が
足
(
あし
)
を
蹈
(
ふ
)
み
滑
(
す
)
べらして
此溪
(
このたに
)
に
落
(
お
)
ちる、
死
(
し
)
んでしまう、
中西屋
(
なかにしや
)
では
僕
(
ぼく
)
が
歸
(
かへ
)
らぬので
大騷
(
おほさわ
)
ぎを
初
(
はじ
)
める
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
湯原
(
ゆがはら
)
の
温泉宿
(
をんせんやど
)
中西屋
(
なかにしや
)
の
女中
(
ぢよちゆう
)
である!
今
(
いま
)
僕
(
ぼく
)
の
斯
(
か
)
う
筆
(
ふで
)
を
執
(
と
)
つて
居
(
を
)
る
家
(
うち
)
の
女中
(
ぢよちゆう
)
である!
田舍
(
ゐなか
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
の
娘
(
むすめ
)
である!
小田原
(
をだはら
)
は
大都會
(
だいとくわい
)
と
心得
(
こゝろえ
)
て
居
(
ゐ
)
る
田舍娘
(
ゐなかむすめ
)
! この
娘
(
むすめ
)
を
僕
(
ぼく
)
が
知
(
し
)
つたのは
昨年
(
さくねん
)
の
夏
(
なつ
)
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
中西屋
(
なかにしや
)
です。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
西
常用漢字
小2
部首:⾑
6画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“中西”で始まる語句
中西君尾
中西弥惣兵衛
中西常武
中西梅花
中西与太夫
中西部諸州