“なかにしや”の漢字の書き方と例文
語句割合
中西屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは事によるとこれも、あの前兆だったかも知れません。私は突然この恐しさに襲われたので、大時計を見た眼を何気なく、電車の線路一つへだてた中西屋なかにしやの前の停留場へ落しました。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
はでもるおきぬ最早もはや中西屋なかにしやないのである、父母ふぼいへかへり、嫁入よめいり仕度したくりかゝつたのである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
歸路かへり眞闇まつくらしげつたもりなかとほときぼくんなことおもひながらるいた、ぼくあしべらして此溪このたにちる、んでしまう、中西屋なかにしやではぼくかへらぬので大騷おほさわぎをはじめる
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)