“をんなども”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
女共33.3%
妓共16.7%
女供16.7%
婢共16.7%
婢女共16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車上しやじやうひと目早めばやみとめて、オヽ此處こゝなり此處こゝ一寸ちよつとにはか指圖さしづ一聲いつせいいさましく引入ひきいれるくるま門口かどぐちろす梶棒かぢぼうともにホツト一息ひといきうちには女共をんなども口々くち/″\らつしやいまし。
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
妓共をんなどもは大小こき交ぜて、吹き溜りの落椿おちつばきのやうに、廣間の隅つこに額を突き合せ、疑ひと惱みと不安とにさいなまれた眼を見張つて居りました。
「錢形のにも似合はない。お勢は板倉屋を庇つて居るんだよ、妓共をんなどもは伴三郎がお勢に言ひ付けて細工をさせたのを、皆んな聞いて知つて居るぜ」
去年きよねん夏頃なつごろから稼場かせぎば姿すがたはじめ、川風かはかぜあきはやぎ、手袋てぶくろした手先てさきこゞえるやうなふゆになつても毎夜まいよやすまずにるので、いまでは女供をんなどもなかでも一ばん古顔ふるがほになつてゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
母屋おもやの一部には相違ありませんが、南向の一番端つこの六疊がお咲の部屋で、その手前が妹のお駒の部屋、それから婢共をんなどもの部屋、この三つの部屋が境の戸で仕切られて
まへさまお一人ひとりのおわづらひはお兩人ふたりのおなやみと婢女共をんなどもわらはれてうれしときしが今更いまさらおもへばことさらにはせしかれたものならず此頃このごろしは錦野にしきの玄關げんくわんさきうつくしくよそほふたくらべてれよりことばけられねど無言むごん行過ゆきすぎるとは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)