“妓共”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をんなども50.0%
こども50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妓共をんなどもは大小こき交ぜて、吹き溜りの落椿おちつばきのやうに、廣間の隅つこに額を突き合せ、疑ひと惱みと不安とにさいなまれた眼を見張つて居りました。
「錢形のにも似合はない。お勢は板倉屋を庇つて居るんだよ、妓共をんなどもは伴三郎がお勢に言ひ付けて細工をさせたのを、皆んな聞いて知つて居るぜ」
十二時近くになると花見小路の通りは冬の夜ながら妓共こどもの送り迎えに、またひとしきり往来の人脚がつづいて
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)