“はぐき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハグキ
語句割合
歯齦58.6%
齦20.7%
歯茎8.6%
齒齦1.7%
歯朶1.7%
翮1.7%
葉茎1.7%
齒根1.7%
齒莖1.7%
齦肉1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みなりのひどいことは他の子供たちと同様であるが、だらっと垂れた唇は涎(よだれ)だらけだし、紫色の歯齦(はぐき)と、欠けた前歯がまる見えであった。
しじみ河岸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
笑うと出っ歯の齦(はぐき)の露出するのも気になったが、お品が悪くはないながらに口の利き方や気分に、どこか肥料(こやし)くさいようなところがあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あの広壮(こうそう)な建物という建物は一つとして影をとどめず、壁は、歯のぬけた歯茎(はぐき)のようになっていた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
煙管(きせる)をすつと拔(ぬ)いてから又(また)齒齦(はぐき)へ空氣(くうき)を吸(す)うて煙(けぶり)と一つに飮(の)んで畢(しま)つたかと思(おも)ふやうにごくりと唾(つば)を嚥(の)んで、それから煙(けぶり)を吐(は)き出(だ)すのである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
歳(とし)の首(はじめ)といふので有繋(さすが)に彼(かれ)の家(いへ)でも相當(さうたう)に餅(もち)や饂飩(うどん)や蕎麥(そば)が其(そ)の日(ひ)/\の例(れい)に依(よつ)て供(そな)へられた。軟(やはら)かな餅(もち)が卯平(うへい)の齒齦(はぐき)には一番(ばん)適當(てきたう)して居(ゐ)た。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それもそうじゃな。どれ、一つ杯を献(さ)そう。この処ちょいとお儀式だ。と独り喜悦(よがり)の助平顔(づら)、老婆は歯朶(はぐき)を露(む)き出して、「直(すぐ)と屏風(びょうぶ)を廻しましょうよ。「それが可(い)い。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
靈は默つてその侮辱をうける他はなかつた…………と思ふと、久米の仙人は翮(はぐき)を打たれた鳥のやうに、もんどりうつて小河の河つ縁に落ちて來た。
久米の仙人 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
と言つて勝手に取り上げて了(しま)つた。もと/\加茂の二葉葵には長い葉茎(はぐき)がくつ附いてゐるのだが、清康はそんな物は無益(やくざ)だといつて摘み切つてしまつた。
胸一杯の悲しみに語(ことば)さへ震へ、語り了ると其儘、齒根(はぐき)喰ひ絞(しば)りて、詰(き)と耐ゆる斷腸の思ひ、勇士の愁歎、流石(さすが)にめゝしからず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
怨みの言葉を言はせも敢へず、老女は疎(まば)らなる齒莖(はぐき)を顯はしてホヽと打笑(うちゑ)み
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
彼女には齒といふ齒がまるきりなくなつてゐた。で、笑ふと、齒の代りに、子供のやうな圓い齦肉(はぐき)が見えた。