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『久米の仙人』
ふりがな文庫
『
久米の仙人
(
くめのせんにん
)
』
私がじめじめした雜木の下路を通りながら、久米寺の境内へ入つて來たのは、午後の四時頃であつた。 善無畏が留錫中初めて建てたといふ、恰好のいい多寶塔をちらと振仰ぎながら、私は仙人堂へ急いだ。久米仙人の木像を見ようといふのだ。仙人は埃だらけの堂の …
著者
薄田泣菫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「三田文学」1911(明治44)年3月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
空洞
(
がらんどう
)
事
(
つか
)
涅槃
(
ねはん
)
翮
(
はぐき
)
蠍
(
さそり
)
鶲
(
ひたき
)
鷦鷯
(
みそさざい
)