“はうまん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飽満50.0%
放漫25.0%
飽滿25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一日に何千何万といふ人命をかけにしてこの本能に飽満はうまんの悦楽を与へるのが戦争であるとは、誰しもひ得まい。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勿論もちろん金解禁後きんかいきんご政府せいふ財政計劃ざいせいけいくわくふたゝ放漫はうまんなが國民こくみん緊張きんちやう弛緩ちかん消費節約せうひせつやくゆる輸入超過ゆにふてうくわ増加ぞうかするにいたればめにきん流出りうしゆつ餘儀よぎなくせられ通貨收縮つうくわしうしゆくきたすことあるべきも
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
我國わがくに物價ぶつか戰時好況時代せんじかうきやうじだい非常ひじやう騰貴とうき戰後せんご經濟界けいざいかい收縮しうしゆくれて相當さうたう低下ていかしたが、財界整理ざいかいせいり不徹底ふてつてい財政ざいせい放漫はうまん國民こくみん財界ざいかい現状げんじやうたいする自覺じかく充分じうぶんならざりしめに十ぶん低落ていらくをなさず
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼等かれらこの抱合はうがふうちに、尋常じんじやう夫婦ふうふ見出みいだがた親和しんわ飽滿はうまんと、それにともなう倦怠けんたいとをそなへてゐた。さうしてその倦怠けんたいものう氣分きぶん支配しはいされながら、自己じこ幸福かうふく評價ひやうかすることだけわすれなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)