“たいしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大身63.3%
大臣6.7%
退身6.7%
大清3.3%
大紳3.3%
大進3.3%
大震3.3%
太真3.3%
対審3.3%
対診3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に旗本というばかりで身分を明かさず、大身たいしんかと思えば小身のようでもあり、話の都合で曖昧あいまいに拵えてある。
寄席と芝居と (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
仲由ちゅうゆう冉求ぜんきゅうとは大臣たいしんといってもいい人物でございましょうね。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
翌日よくじつ鴨川かもがはとか、千倉ちくらとか、停車場前ていしやぢやうまへのカフエーへ退身たいしん、いや、榮轉えいてんしたさうである。むし痛快つうくわいである。東京とうきやううちなら、郡部ぐんぶでも、わたしたづねてつて、まうとおもふ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蛮夷、だるは聖人の憂うるところなれども、その聖人国せいじんこくを蛮夷に奪われたるは今の大清たいしんなれども、大清の人民もまた聖人の書をもって教となすべし。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
廷珸は大喜びで、天下一品、価値万金ばんきんなんどと大法螺おおぼら吹立ふきたて、かねて好事こうずで鳴っている徐六岳じょりくがくという大紳たいしんに売付けにかかった。徐六岳を最初から廷珸は好い鳥だと狙っていたのであろう。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それとよくてゐるのは、松平大進たいしんといふ武士さむらひのやり方で、酒宴さかもりになると、きまつて長羅宇ながらうで、すぱりすぱりと煙草をふかし出す。
いはんやまたいへつぶすほどの大震たいしんは、一しやうに一あるかなしである。太古たいこたみなん地震ぢしんおそれることがあらう。またなんいへ耐震的たいしんてきにするなどといふかんがへがこりやう。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
先生が俊爽しゆんさうの才、美人を写して化を奪ふや、太真たいしん閣前かくぜん牡丹ぼたん芬芬ふんふんの香を発し、先生が清超の思、神鬼を描いて妙に入るや、鄒湛すうたん宅外、楊柳に啾啾しうしうの声を生ずるはすでに天下の伝称する所
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
第五十九条 裁判ノ対審たいしん判決ハこれヲ公開ス但シ安寧秩序あんねいちつじょ又ハ風俗ヲ害スルノおそれアルトキハ法律ニリ又ハ裁判所ノ決議ヲもっ対審たいしんノ公開ヲとどムルコトヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
「よし/\。それでは、西川さん、これから対診たいしんがありますから、一寸失礼致します」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)