“おとゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大臣80.0%
御屆20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ればわかるだらうと考へて、うん成程と云つてゐた。所が見れば毫も其意を得ない。三四郎の記憶にはたゞ入鹿いるか大臣おとゞといふ名前が残つてゐる。三四郎はどれが入鹿いるかだらうかと考へた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
 御若冠の時とは申ながら、賢者けんしやきこえある重臣の 菅公を時平大臣おとゞが一時の讒口ざんこうを信じ玉ひて其実否をもたゞし玉はず、卒尓そつじに菅公を左遷させんありしは 御一代の失徳しつとくとやいふべき。
たづねてもおたなすぐには參れねどお文は都度々々つと/″\中宿迄なかやどまで御屆おとゞけ申て置ましたが其處そこへもたえて御出のないよしもつとも其後お變りなく御辛抱しんぼうとの事ゆゑにいづれお出で有ませうと取り留もなき挨拶に詮方せんかたつきて小夜衣はたゞ明暮あけくれ神頼かみたの神鬮みくじ辻占つじうら疊算たゝみざん夫さへしるしの有ざれば二かい廻しの吉六を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)