“こらへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
33.3%
耐忍33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こらへて居る中すで寅刻なゝつかねも聞え月はこずゑの間にあらはれ木の間/\も現々あり/\茶店さてんの中まで見えすくゆゑ安五郎は不※ふと此方こなた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こらへて吉兵衞漸々やう/\起上おきあがり大事をかゝへし身の爰にてむなしく凍死こゞえしなんも殘念ざんねんなりと氣をはげまし四方を見廻みまはせば蔦葛つたかつらさがりてあるを見付是ぞ天のあたへなりと二しなの包みを脊負せおひまとふ葛を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取直とりなほし我が身ながらも未練みれん繰言くりごとてもかくても助かり難き我が一命此上は又々嚴敷きびしき責苦せめくこらへんよりはいつそのこと平兵衞を殺せしといつはり白状して此世の責苦せめくのがれん者とこゝに心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おはせられては最早もはや了簡れうけんならず今一度言て見よ己れ其座そのざは立せじとかたな追取おつとりひざ立直たてなほいかり目眥まなじ釣上つりあげ發打はつた白眼にらみ付けれ共久兵衞は少しも驚く氣色なくいな盜人ぬすびと相違さうゐなし百兩盜みし大盜賊おほどろばうと大聲あげなりわめけば爰に至りて文右衞門は耐忍こらへ兼一たうすらりと拔放ぬきはなし只一うち振上ふりあげるに久兵衞は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)