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飄
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ひるがへ
ふりがな文庫
“
飄
(
ひるがへ
)” の例文
切髪は乱れ
逆竪
(
さかだ
)
ちて、
披払
(
はたはた
)
と
飄
(
ひるがへ
)
る
裾袂
(
すそたもと
)
に
靡
(
なびか
)
されつつ
漂
(
ただよは
)
しげに行きつ留りつ、町の南側を
辿
(
たど
)
り辿りて、鰐淵が住へる横町に
入
(
い
)
りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
さればとて故郷の
平蕪
(
へいぶ
)
の村落に病躯を持帰るのも厭はしかつたと見えて、野州上州の山地や温泉地に一日二日或は三日五日と、それこそ白雲の風に漂ひ、秋葉の空に
飄
(
ひるがへ
)
るが如くに
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
年少
(
ねんせう
)
士官
(
しくわん
)
、
老功
(
らうこう
)
水兵等
(
すいへいら
)
は『これは
面白
(
おもしろ
)
い。』と十五
珊
(
サンチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
のほとり、
後部艦橋
(
こうぶかんけう
)
の
下
(
もと
)
に
耳
(
みゝ
)
を
濟
(
す
)
ます、
兵曹
(
へいそう
)
、
此處
(
こゝ
)
ぞと
琵琶
(
びは
)
おつ
取
(
と
)
り、
翩飜
(
へんぽん
)
と
飄
(
ひるがへ
)
る
艦尾
(
かんび
)
帝國軍艦旗
(
ていこくぐんかんき
)
の
下
(
した
)
に
膝
(
ひざ
)
を
組
(
く
)
んで、シヤシヤン
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幣
(
ぬさ
)
の如く束ねたる
薄金
(
うすがね
)
はさら/\と鳴り、彩りたる紐は
鬣
(
たてがみ
)
と共に
飄
(
ひるがへ
)
り、
蹄
(
ひづめ
)
の觸るゝ處は火花を散せり。かゝる時彼鐵板は腋を打ちて、拍車に
釁
(
ちぬ
)
ると聞く。群衆は高く叫びて馬の後に從ひ走れり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一曲
風
(
かぜ
)
飄
(
ひるがへ
)
りて、
海頭
(
かいとう
)
に満つ
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
飄
(
ひるがへ
)
り行く
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
かな
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
よしさりとも、
一
(
ひと
)
たび
同胞
(
はらから
)
と
睦合
(
むつみあ
)
へりし身の、
弊衣
(
へいい
)
を
飄
(
ひるがへ
)
して道に
酔
(
ゑ
)
ひ、流車を駆りて富に
驕
(
おご
)
れる
高下
(
こうげ
)
の
差別
(
しやべつ
)
の
自
(
おのづか
)
ら
種
(
しゆ
)
有りて
作
(
な
)
せるに似たる
如此
(
かくのごと
)
きを、彼等は更に更に
夢
(
ゆめみ
)
ざりしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
飄
(
ひるがへ
)
り行く
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
かな
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
風に吹かれて
飄
(
ひるがへ
)
り
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
風に吹かれて
飄
(
ひるがへ
)
り
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
落葉と共に
飄
(
ひるがへ
)
る
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
落葉と共に
飄
(
ひるがへ
)
る
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
飄
漢検1級
部首:⾵
20画
“飄”を含む語句
飄然
飄々
飄逸
飄乎
飄泊
飄零
飄風
飄忽
飄々乎
飄客
飄亭
飄遊
飄気
飄虫
飄転
飄漾
飄散
飄渺
飄軽
飄逸味
...