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領分
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りょうぶん
ふりがな文庫
“
領分
(
りょうぶん
)” の例文
そしてそのてんでんの
国
(
くに
)
にいかめしいお
城
(
しろ
)
をかまえて、
少
(
すこ
)
しでも
領分
(
りょうぶん
)
をひろめようというので、お
隣同士
(
となりどうし
)
始終
(
しじゅう
)
戦争
(
せんそう
)
ばかりしあっていました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
医者
(
いしゃ
)
は、それは
自分
(
じぶん
)
の
研究
(
けんきゅう
)
すべき
領分
(
りょうぶん
)
でないことを
感
(
かん
)
じました。そして、
頭
(
あたま
)
をかしげて、その
家
(
いえ
)
から
去
(
さ
)
ってしまったのです。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「一面どころじゃありません。そらのはずれから
地面
(
じめん
)
の
底
(
そこ
)
まですっかり光の
領分
(
りょうぶん
)
です。たしかに今は光のお酒が地面の
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
までしみました。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
どさくさまぎれに、
甲州
(
こうしゅう
)
から
信濃
(
しなの
)
の国をわが物にして、こっそり
領分
(
りょうぶん
)
をふくらませてしまった。——だが、まずゆくゆくの天下取りは、どうしても秀吉だろうな。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのときには、もちろん、黒ネズミの
領分
(
りょうぶん
)
である町の中へはいっていく
勇気
(
ゆうき
)
はありませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
しかもまん中をとおって行くほかに海の魔女の
領分
(
りょうぶん
)
にはいる道はありませんし、それも、ながいあいだ、ぶつぶつ煮えて、あわだっているどろ沼をわたって行くよりほかに道はないのです。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その答えは彼の
領分
(
りょうぶん
)
ではなかったから。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ここは、どこだか
俺
(
おれ
)
にもわからない。だが、この
歩
(
ある
)
いている
幅
(
はば
)
の
広
(
ひろ
)
い
一筋
(
ひとすじ
)
の
道
(
みち
)
は、
俺
(
おれ
)
たちの
領分
(
りょうぶん
)
だということができる。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
為朝
(
ためとも
)
は
鬼
(
おに
)
ガ
島
(
しま
)
を
平
(
たい
)
らげたついでに、ずんずん
船
(
ふね
)
をこぎすすめて、やがて
伊豆
(
いず
)
の
島々
(
しまじま
)
を
残
(
のこ
)
らず
自分
(
じぶん
)
の
領分
(
りょうぶん
)
にしてしまいました。そして
鬼
(
おに
)
ガ
島
(
しま
)
から
大男
(
おおおとこ
)
を
一人
(
ひとり
)
つれて、
大島
(
おおしま
)
へ
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ほ……秀吉が? フーン
猿面
(
さるめん
)
め、じょさいないことをやりおって、うまく伊那丸を
抱
(
だ
)
きこもうという腹だな。だがよいわ、まさかに
家康
(
いえやす
)
の
領分
(
りょうぶん
)
まで、その
軍兵
(
ぐんぴょう
)
がクッついてもいけないだろう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここでいちばん
死
(
し
)
にもの
狂
(
ぐる
)
いに
猫
(
ねこ
)
と
戦
(
たたか
)
って、うまく
勝
(
か
)
てば、もうこれからは
世
(
よ
)
の中に
何
(
なに
)
もこわいものはない、
天井裏
(
てんじょううら
)
だろうが、
台所
(
だいどころ
)
だろうが、
壁
(
かべ
)
の
隅
(
すみ
)
だろうが、
天下
(
てんか
)
はれてわれわれの
領分
(
りょうぶん
)
になるし
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「フーン。すると
徳川家
(
とくがわけ
)
の
領分
(
りょうぶん
)
だな」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“領分”の意味
《名詞》
領 分(りょうぶん)
領有している土地。
勢力の及ぶ範囲。
(出典:Wiktionary)
領
常用漢字
小5
部首:⾴
14画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“領分”で始まる語句
領分内
領分外
領分構
領分巡回