“りょうぶん”の漢字の書き方と例文
語句割合
領分100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どさくさまぎれに、甲州こうしゅうから信濃しなのの国をわが物にして、こっそり領分りょうぶんをふくらませてしまった。——だが、まずゆくゆくの天下取りは、どうしても秀吉だろうな。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのときには、もちろん、黒ネズミの領分りょうぶんである町の中へはいっていく勇気ゆうきはありませんでした。
しかもまん中をとおって行くほかに海の魔女の領分りょうぶんにはいる道はありませんし、それも、ながいあいだ、ぶつぶつ煮えて、あわだっているどろ沼をわたって行くよりほかに道はないのです。