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青畳
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あおだたみ
ふりがな文庫
“
青畳
(
あおだたみ
)” の例文
旧字:
青疊
青畳
(
あおだたみ
)
を敷いた広い座敷に坐っていたから、これから行っても大丈夫元の所にいると申すのでございます。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
室
(
へや
)
は十
畳
(
じょう
)
許
(
ばか
)
りの
青畳
(
あおだたみ
)
を
敷
(
し
)
きつめた
日本間
(
にほんま
)
でございましたが、さりとて
日本風
(
にほんふう
)
の
白木造
(
しらきづく
)
りでもありませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
手首をブラッと
突
(
つ
)
きだし、全身が倒れた反動で、ひとりでに進むのをゆるくセエブしながら、みはるかす眼下ひろびろと、日に輝く太平洋が
青畳
(
あおだたみ
)
のように
凪
(
な
)
いでいるのを見るのは
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
大隅学士は久しぶりでのんびりした気持となり、
青畳
(
あおだたみ
)
を敷いたような遥かな下界の美しさに酔っている間もなく、搭乗機は三時間のちに天文台のある東京郊外三鷹村に無事着陸した。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
部屋
(
へや
)
の
中
(
なか
)
は、
窓
(
まど
)
から
差
(
さ
)
すほのかな
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
で、
漸
(
ようや
)
く
物
(
もの
)
のけじめがつきはするものの、ともすれば、
入
(
い
)
れ
換
(
か
)
えたばかりの
青畳
(
あおだたみ
)
の
上
(
うえ
)
にさえ、
暗
(
くら
)
い
影
(
かげ
)
が
斜
(
なな
)
めに
曳
(
ひ
)
かれて、じっと
見詰
(
みつ
)
めている
眼先
(
めさき
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
海を
青畳
(
あおだたみ
)
にして二人で半日。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
出窓
(
でまど
)
の
縁
(
えん
)
へ
肘
(
ひじ
)
を
懸
(
か
)
けて、するりと
体
(
からだ
)
を
持
(
もち
)
ちあげると、
如何
(
いか
)
にも
器用
(
きよう
)
に
履
(
は
)
いた
草履
(
ぞうり
)
を
右手
(
みぎて
)
で
脱
(
ぬ
)
ぎながら、
腰
(
こし
)
の三
尺帯
(
じゃくおび
)
へはさんで、
猫
(
ねこ
)
のように
青畳
(
あおだたみ
)
の
上
(
うえ
)
へ
降
(
お
)
り
立
(
た
)
ったのは、三
年前
(
ねんまえ
)
に
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
たまま
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
額には
歌舞伎
(
かぶき
)
芝居の御殿の背景みたいに、
幾
(
いく
)
つもの部屋を打抜いて、極度の遠近法で、
青畳
(
あおだたみ
)
と
格子天井
(
こうしてんじょう
)
が遙か向うの方まで続いている様な光景が、
藍
(
あい
)
を主とした
泥絵具
(
どろえのぐ
)
で毒々しく塗りつけてあった。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
畳
常用漢字
中学
部首:⽥
12画
“青”で始まる語句
青
青年
青々
青苔
青柳
青葉
青梅
青山
青白
青銅