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見霽
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みはらし
ふりがな文庫
“
見霽
(
みはらし
)” の例文
ふらふら
孑孑
(
ぼうふら
)
のようだわね……あれから、上へ上へと
見霽
(
みはらし
)
の丘になって、段々なぞえに上る処……ちょうどここと同じくらいな高さの処に
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……ただし、紅白の蓮華が浴する、と自讃して
後架
(
こうか
)
の前から急に
跫音
(
あしおと
)
を立てて、二階の
見霽
(
みはらし
)
へ帰りました。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黄昏
(
たそがれ
)
に三人で、
時雨
(
しぐれ
)
の松の
見霽
(
みはらし
)
へ出掛けるのを、縁の柱で、
悄乎
(
しょんぼり
)
と、藤棚越に
伸上
(
のびあが
)
って見ていると、二人に連れられて、私の行くのが、山ではなしに、干潟を沖へ出て
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
廊下に立ちながら
籠
(
かご
)
を命じ、持って来る
間
(
ま
)
を、手では、と懐に入れながら、
見霽
(
みはらし
)
の湯島の空を眺めている内、いかなる名鳥か
嚶々
(
おうおう
)
として、三
度
(
たび
)
、梓の胸に鳴いたのである。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一場の
見霽
(
みはらし
)
に上り着いて、
海面
(
うなづら
)
が、高くその骨組の丈夫な双の肩に
懸
(
かか
)
った時、音に聞えた勘助井戸を左に、右に
千仞
(
せんじん
)
の絶壁の、豆腐を削ったような谷に望んで、幹には浦の
苫屋
(
とまや
)
を
透
(
すか
)
し
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「腰を下ろすとよう立てぬで、久しぶりで出たついでじゃ、やっとそこらを見て、帰りに寄るわい。
見霽
(
みはらし
)
へ上る、この男坂の百四段も、見たばかりで、もうもう
慄然
(
ぞっ
)
とする
慄然
(
ぞっ
)
とする、」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これは
路傍
(
みちばた
)
に
自
(
おのず
)
から湧いて流るるのでなく、人が囲った持主があって、清水茶屋と言う茶店が一軒、
田畝
(
たんぼ
)
の土手上に
廂
(
ひさし
)
を構えた、本家は別の、
出茶屋
(
でぢゃや
)
だけれども、ちょっと
見霽
(
みはらし
)
の座敷もある。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
坂
(
さか
)
の
見霽
(
みはらし
)
で、
駕籠
(
かご
)
が
返
(
かへ
)
る、と
思
(
おも
)
ひながら、
傍目
(
わきめ
)
も
触
(
ふ
)
らなかつた
梶原
(
かぢはら
)
さんは、——その
声
(
こゑ
)
に
振返
(
ふりかへ
)
ると、
小笠原氏
(
をがさはらし
)
が、
諸肌
(
もろはだ
)
ぬぎになつて、
肥腹
(
ふとつぱら
)
の
毛
(
け
)
をそよがせ、
腰
(
こし
)
に
離
(
はな
)
さなかつた
古手拭
(
ふるてぬぐひ
)
を
頸
(
くび
)
に
巻
(
ま
)
いた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大通りの辻……高台の
見霽
(
みはらし
)
と、一々数えないでも、城下一帯、この銅像の見えることは、ここから、町を見下ろすとおんなじで……またその位置を撰んで据えたのだそうだから、土地の人は
御来迎
(
ごらいごう
)
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
瀧
(
たき
)
の
巖
(
いはほ
)
に、
石
(
いし
)
の
段
(
だん
)
を
刻
(
きざ
)
んで
上
(
のぼ
)
ると、
一面
(
いちめん
)
の
青田
(
あをた
)
の
見霽
(
みはらし
)
。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
下向
(
げこう
)
の時、あらためて、
見霽
(
みはらし
)
の
四阿
(
あずまや
)
に立った。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見霽
(
みはらし
)
の野山の中に一つある。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
霽
漢検1級
部首:⾬
22画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当