船長せんちょう)” の例文
へやには、あおとりが、かごのなかで、じっとしていました。よくれていて、船長せんちょうかおるときました。船長せんちょうとりのそばへって
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まさにこのときともかたあらわれたる船長せんちょうは、矗立しゅくりつして水先を打瞶うちまもりぬ。俄然がぜん汽笛の声は死黙しもくつんざきてとどろけり。万事休す! と乗客は割るるがごとくに響動どよめきぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
船長せんちょう、また怪飛行機です!」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
若者わかものは、自分じぶん父親ちちおやが、海嘯つなみほろびてしまったこのまちを、ふたたびあたらしくてたひとであることをかたりました。船長せんちょうは、うなずきました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うみいろつめていた船長せんちょうが、突然とつぜん危険きけん警告けいこくはっしましたが、もうまにあわなかった。ふねは、ひどいおとをたて、暗礁あんしょう衝突しょうとつしたのです。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なかなかりっぱなまちになった。わたしは、むかしまちもよくっている。わたしは、むかしから、このまちしおんでくるのだ。」と、船長せんちょうはいいました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若者わかものは、船長せんちょうはなしによって、ふか感動かんどうしました。そして、自分じぶんには、不幸ふこうははと、はらちがいのおとうといもうとがあることをりました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みなみほううみを、航海こうかいしているふねがありました。太陽たいようはうららかに、平和へいわに、海原うなばららしています。もう、このふね船長せんちょうは、としをとっていました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)