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聞分
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きゝわけ
ふりがな文庫
“
聞分
(
きゝわけ
)” の例文
と言つては
纏
(
まと
)
ひついた。殊に
年少
(
した
)
の方の文ちやんと来たら、
聞分
(
きゝわけ
)
の無い年頃で、一度愚図々々言出さうものなら容易に泣止まない。
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
随分
娼妓
(
こども
)
達には能くしてやる楼主でございますが、花里のように強情ばかり張って申すことを
聞分
(
きゝわけ
)
ませんから、今は意地になって居ります。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
母
(
はゝ
)
の
親心附
(
おやごゝろづ
)
けれども
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
とも
聞分
(
きゝわけ
)
ぬと
覺
(
おぼ
)
しく、
眼
(
め
)
を
見開
(
みひら
)
きながら
空
(
くう
)
を
眺
(
なが
)
めて、あれ
奇麗
(
きれい
)
な
蝶
(
てふ
)
が
蝶
(
てふ
)
がと
言
(
い
)
ひかけしが、
殺
(
ころ
)
してはいけませんよ、
兄樣
(
にいさん
)
兄樣
(
にいさん
)
と
聲
(
こゑ
)
を
限
(
かぎ
)
りに
呼
(
よ
)
べば、こら
何
(
ど
)
うした
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
怜悧
(
りこう
)
な
生
(
うまれ
)
で
聞分
(
きゝわけ
)
があるから、三ツづつあひかはらず
鶏卵
(
たまご
)
を
吸
(
す
)
はせられる
汁
(
つゆ
)
も、
今
(
いま
)
に
療治
(
れうぢ
)
の
時
(
とき
)
不残
(
のこらず
)
血
(
ち
)
になつて
出
(
で
)
ることゝ
推量
(
すゐりやう
)
して、べそを
掻
(
か
)
いても、
兄者
(
あにじや
)
が
泣
(
な
)
くなといはしつたと、
耐
(
こら
)
へて
居
(
ゐ
)
た
心
(
こゝろ
)
の
内
(
うち
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
剥
(
むき
)
だし是程に言ても
聞分
(
きゝわけ
)
ぬ
強情
(
がうじやう
)
阿魔
(
あま
)
め然らば此所で打殺し川へ
投込
(
なげこむ
)
覺悟
(
かくご
)
をしろと
手頃
(
てごろ
)
の木の
枝
(
えだ
)
追取て
散々
(
さん/″\
)
に打けるをお梅は片邊に見居たりしが
迯出
(
にげいだ
)
さんとする所を
雲助
(
くもすけ
)
眼早
(
めばや
)
く見咎めて爰にも人が居を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
娘が一人有って、名をおいさと申します。これはあちらではエリザと申しまするのでお
聞分
(
きゝわけ
)
を願います。
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうして
左様
(
さう
)
あんたは
聞分
(
きゝわけ
)
が無いの?」
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“聞”で始まる語句
聞
聞説
聞済
聞惚
聞咎
聞書
聞糺
聞人
聞取
聞召