“見開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みひら83.3%
みひらか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、老婆は、見開みひらいてゐた眼を、一層大そうおほきくして、ぢつとその下人のかほを見守つた。眶の赤くなつた、肉食鳥のやうな、するどい眼で見たのである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
茶色ちゃいろかみをかぶったようなおとこ人形にんぎょうで、それをかせばをつぶり、こせばぱっちりと可愛かわい見開みひらいた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
動物が巣にいる幼い子供を可愛がるように、家畜を可愛がっていたあのおとなしい眼は、今は、白く、何かを睨みつけるように見開みひらかれて動かなかった。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)