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ゑかき
ふりがな文庫
“
画家
(
ゑかき
)” の例文
旧字:
畫家
その春挙氏は
画家
(
ゑかき
)
である。画が頼みたい人にそつと
内証
(
ないしよう
)
でお知らせする。氏の潤筆料に
黄金
(
こがね
)
などは無用の沙汰で、兎角は石の事/\。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
斯
(
こ
)
の寺のも矢張同じ型ではあつたが、多少創意のある
画家
(
ゑかき
)
の筆に成つたものと見えて、ありふれた図に比べると余程
活々
(
いき/\
)
して居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
……とその
夜
(
よ
)
、
大湯
(
おほゆ
)
の
温泉
(
をんせん
)
で、おしろひの
花
(
はな
)
にも
似
(
に
)
ない
菜葉
(
なつぱ
)
のやうなのに
酌
(
しやく
)
をされつゝ、
画家
(
ゑかき
)
さんが
私
(
わたし
)
たちに
話
(
はな
)
したのであつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうしてゐる所へ、一人の
画家
(
ゑかき
)
さんが参りました。この画家さんは妙な画家で、何一つ自分で考へ出しては
描
(
か
)
けないのです。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
其
(
その
)
一本は殆んど
枯
(
か
)
れ
掛
(
か
)
かつて、
上
(
うへ
)
の方には
丸裸
(
まるはだか
)
の
骨許
(
ほねばかり
)
残つた所に、
夕方
(
ゆふがた
)
になると烏が沢山集まつて鳴いてゐた。隣には
若
(
わか
)
い
画家
(
ゑかき
)
が
住
(
す
)
んでゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「なに、先生々々と拝み倒す日には何でもあらへん、一体
画家
(
ゑかき
)
さんたら、みんな『先生』と『
舞妓
(
まひこ
)
はん』が大好きやさかいにな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
翌
(
あく
)
る朝、
愚助
(
ぐすけ
)
が学校へ行く前に、また
画家
(
ゑかき
)
さんに話しました。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
画家
(
ゑかき
)
から見ると、世界中の物は——少くとも芽張り柳だけは、神様が特別に自分達のために拵へてくれたものに相違なかつたのだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
画家
(
ゑかき
)
さんが参りました。そして問ひました。
愚助大和尚
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
岩野泡鳴氏は文士や
画家
(
ゑかき
)
が
片手間
(
かたでま
)
の生産
事業
(
じごふ
)
としては養蜂ほど
好
(
よ
)
いものは無いといつて、
一頻
(
ひとしき
)
りせつせと蜜蜂の世話を焼いてゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ある
画家
(
ゑかき
)
の使つてゐる
紅
(
あか
)
の色が、心憎いまで立派なので、仲間は吸ひつけられたやうにその
画
(
ゑ
)
の前に立つた。そして不思議さうに訊いた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
夫人と二人で
紙治
(
かみぢ
)
の芝居を
演
(
や
)
る位さばけた
画家
(
ゑかき
)
の事だ、きつと面白い気の利いた
談話
(
はなし
)
があるだらうと、犀水氏は楽みにして出かけたものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
流石に
商人
(
あきうど
)
は目が
敏捷
(
はや
)
かつた。絵は売る為めに註文したので、
画家
(
ゑかき
)
に会つた為に売値を崩すやうな事があつても詰らなかつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
監獄のなかへでものこ/\
蹤
(
つ
)
いて来るものなので、この二人の
画家
(
ゑかき
)
がそれがために伯耆くんだりまで往つたところで、少しも
咎
(
とが
)
める事はない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
洋画家中村不折氏の玄関には
銅鑼
(
どら
)
が
吊
(
つる
)
してある。案内を頼む客は、主人の
画家
(
ゑかき
)
の頭を叩く積りで、この銅鑼を鳴らさねばならぬ事になつてゐる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この
画家
(
ゑかき
)
は、今日まで二見が浦から少からぬ画料をあげてゐるので、
内々
(
ない/\
)
この島の地主の積りで居たのかも知れなかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「それは有難う。」
画家
(
ゑかき
)
は一寸頭を下げる真似をしたが、急に真面目くさつた顔になつて、「そしてその画が御返礼に
貴女
(
あなた
)
を
接吻
(
キツス
)
でも致しましたかね。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
洋画家
満谷
(
みつたに
)
国四郎氏が名代の謡曲天狗なのは、
画家
(
ゑかき
)
仲間では知らぬ人もない。氏に
画
(
ゑ
)
を頼みに出掛けるものは、何を
措
(
お
)
いても先づその謡曲を聴くだけの辛抱を
有
(
も
)
たなければならない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
面白いのは、そこの主人が軸物よりも屏風よりも、もつと
甚
(
ひど
)
い
贋物
(
がんぶつ
)
である事だ。——京都の
画家
(
ゑかき
)
が
贋物
(
いかもの
)
を
拵
(
こさ
)
へる事が
巧
(
うま
)
いやうに、京都の女は
贋物
(
いかもの
)
を産む事が上手だ。
孰
(
いづ
)
れにしても立派な腕前である。
贋物
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“画家”の意味
《名詞》
画 家(がか)
絵画の制作を職業とする人。絵描き。
(出典:Wiktionary)
“画家”の解説
画家(がか)は、絵画を制作する者の総称である。日本画や洋画など、画風や画材・作成スタイルなどによって、様々なタイプの画家が存在する。画家たちで形成されるコミュニティー(社会)を画壇(がだん)という。
(出典:Wikipedia)
画
常用漢字
小2
部首:⽥
8画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“画”で始まる語句
画
画工
画布
画策
画餅
画師
画筆
画帖
画舫
画板