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狂瀾
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きやうらん
ふりがな文庫
“
狂瀾
(
きやうらん
)” の例文
泡立
(
あはだ
)
つ
波
(
なみ
)
、
逆卷
(
さかま
)
く
潮
(
うしほ
)
、
一時
(
いちじ
)
は
狂瀾
(
きやうらん
)
千尋
(
せんじん
)
の
底
(
そこ
)
に
卷込
(
まきこ
)
まれたが、
稍
(
やゝ
)
暫
(
しばらく
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
海面
(
かいめん
)
に
浮上
(
うかびあが
)
つた
時
(
とき
)
は
黒暗々
(
こくあん/\
)
たる
波上
(
はじやう
)
には六千四百
噸
(
とん
)
の
弦月丸
(
げんげつまる
)
は
影
(
かげ
)
も
形
(
かたち
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
倘
(
も
)
し、この危機に処して、一家の女房たるものが、少しく
怜悧
(
れいり
)
であつたならば、
狂瀾
(
きやうらん
)
を既に倒るゝに
翻
(
ひるがへ
)
し、危難を
未
(
いま
)
だ来らざるに
拒
(
ふせ
)
ぐは、さして難い事では無いのである。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
白雲
(
はくうん
)
は
低
(
ひく
)
く
飛
(
と
)
び、
狂瀾
(
きやうらん
)
天
(
てん
)
に
跳
(
をど
)
る
印度洋上
(
インドやうじやう
)
、
世界
(
せかい
)
の
大惡魔
(
だいあくま
)
と
世
(
よ
)
に
隱
(
かく
)
れなき七
隻
(
せき
)
の
大海賊船
(
だいかいぞくせん
)
をば、
木葉微塵
(
こつぱみぢん
)
に
粉韲
(
うちくだ
)
いたる
我
(
わが
)
帝國軍艦
(
ていこくぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」と、
神出鬼沒
(
しんしゆつきぼつ
)
の
電光艇
(
でんくわうてい
)
とは、
今
(
いま
)
や
舷
(
げん
)
をならべて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
常
(
つね
)
に
此點
(
このてん
)
に
向
(
むか
)
つて
深
(
ふか
)
く
意
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ゐ、
狂瀾
(
きやうらん
)
逆卷
(
さかま
)
く
太洋
(
たいやう
)
の
面
(
めん
)
に
於
(
おい
)
て、
目指
(
めざ
)
す
貨物船
(
くわぶつせん
)
を
撃沈
(
げきちん
)
する
塲所
(
ばしよ
)
は
必
(
かなら
)
ず
海底
(
かいてい
)
の
深
(
ふか
)
さ五十
米突
(
メートル
)
に
足
(
た
)
らぬ
島嶼
(
たうしよ
)
の
附近
(
ふきん
)
か、
大暗礁
(
だいあんせう
)
又
(
また
)
は
海礁
(
かいせう
)
の
横
(
よこたは
)
つて
居
(
を
)
る
塲所
(
ばしよ
)
に
限
(
かぎ
)
つて
居
(
を
)
る
相
(
さう
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“狂瀾”の意味
《名詞》
荒れ狂う大波。
物事が非常に狂乱している状態。
(出典:Wiktionary)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
瀾
漢検1級
部首:⽔
20画
“狂瀾”で始まる語句
狂瀾怒濤
狂瀾裡