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泣
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なみだ
ふりがな文庫
“
泣
(
なみだ
)” の例文
但
(
ただ
)
我が老いたる親
並
(
ならび
)
に
菴室
(
あんしつ
)
に在り。我を待つこと日を過さば、自ら心を
傷
(
いた
)
むる恨あらむ。我を望みて時に
違
(
たが
)
はば、必ず
明
(
めい
)
を
喪
(
うしな
)
ふ
泣
(
なみだ
)
を致さむ。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
平和家
泣
(
なみだ
)
を啜つて曰く、
往昔
(
むかし
)
の日本は実に無量の罪悪を犯せり、われ幸にして、当時貴邦に遊ばず、若し遊びしならば、我は為に懊悩して死せしならむと。
想断々(1)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
一身
(
いつしん
)
つかれて
痩
(
や
)
せに
痩
(
や
)
せし
姿
(
すがた
)
、
見
(
み
)
る
兄君
(
あにきみ
)
の
心
(
こヽろ
)
やみに
成
(
な
)
りて、
醫藥
(
いやく
)
の
手當
(
てあて
)
に
手
(
て
)
づからの
奔走
(
ほんそう
)
いよいよ
悲
(
かな
)
しく、
果
(
はて
)
は
物言
(
ものい
)
はず
泣
(
なみだ
)
のみ
成
(
な
)
りしが、
八月
(
やつき
)
の
壽命
(
じゆみやう
)
此子
(
このこ
)
にあれば、
月足
(
つきた
)
らずの、
聲
(
こゑ
)
いさましく
揚
(
あ
)
げて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是
(
ここ
)
ニ
於
(
おい
)
テ項王
乃
(
すなわ
)
チ悲歌
慷慨
(
こうがい
)
シ自ラ詩ヲ
為
(
つく
)
リテ
曰
(
いわ
)
ク「力山ヲ抜キ気世ヲ
蓋
(
おお
)
フ、時利アラズ騅
逝
(
ゆ
)
カズ、騅逝カズ
奈何
(
いかん
)
スベキ、虞ヤ虞ヤ
若
(
なんじ
)
ヲ
奈何
(
いか
)
ニセン」ト。歌フコト数
闋
(
けつ
)
、美人之ニ和ス。項王
泣
(
なみだ
)
数行下ル。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「禍故
重畳
(
ちようでふ
)
し、凶問
累
(
しきり
)
に集る。永く崩心の悲みを
懐
(
いだ
)
き、独り断腸の
泣
(
なみだ
)
を流す。但し両君の大助に依りて、傾命
纔
(
わづか
)
に継ぐ
耳
(
のみ
)
。筆言を尽さず、古今の歎く所なり」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
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それから、結句の、「悲しかりけり」であるが、これは漢文なら、「独り断腸の
泣
(
なみだ
)
を流す」というところを、日本語では、「悲しかりけり」というのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“泣”を含む語句
涕泣
泣々
泣面
啜泣
泣出
泣吃逆
号泣
泣声
泣伏
泣顏
男泣
空泣
泣付
感泣
泣腫
泣叫
泣音
夜泣
泣訴
泣聲
...