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放
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ばな
ふりがな文庫
“
放
(
ばな
)” の例文
貴様は酒が嗜きだと云う処から初めて
私
(
わし
)
が来て馳走に成り
放
(
ばな
)
しでは済まんから、少し譲り難い物を
遣
(
や
)
ろうか、是は容易に得難い酩酒で有る、
何
(
いず
)
れで出来るか
其処
(
そこ
)
は聞かんが
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私一向遣り
放
(
ばな
)
しで、もの事を苦にはせんから、虫が知らせたというようなわけではない。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
短
(
みじ
)
かしと
暮
(
くら
)
す
心
(
こゝろ
)
は
如何
(
いか
)
ばかり
長閑
(
のど
)
けかるらん
頃
(
ころ
)
は
落花
(
らくくわ
)
の三
月
(
ぐわつ
)
盡
(
じん
)
ちればぞ
誘
(
さそ
)
ふ
朝
(
あさ
)
あらしに
庭
(
には
)
は
吹雪
(
ふゞき
)
のしろ
妙
(
たへ
)
も
流石
(
さすが
)
に
袖
(
そで
)
は
寒
(
さむ
)
からで
蝶
(
てふ
)
の
羽
(
は
)
うらの
麗朗
(
うら/\
)
とせし
雨
(
あま
)
あがり
露椽先
(
ぬれゑんさき
)
に
飼猫
(
かひねこ
)
のたま
輕
(
かる
)
く
抱
(
だ
)
きて
首玉
(
くびたま
)
の
絞
(
しぼ
)
り
放
(
ばな
)
し
結
(
ゆ
)
ひ
換
(
か
)
ゆるものは
侍女
(
こしもと
)
のお
八重
(
やへ
)
とて
歳
(
とし
)
は
優子
(
ゆうこ
)
に一
ツ
劣
(
おと
)
れど
劣
(
おと
)
らず
負
(
ま
)
けぬ
愛敬
(
あいけう
)
の
片靨
(
かたゑくぼ
)
誰
(
た
)
れゆゑ
寄
(
よ
)
する
目元
(
めもと
)
のしほの
莞爾
(
につこり
)
として
手
(
て
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
入口の土間なんど、いにしえの沼の干かたまったをそのままらしい。廂は縦に、壁は横に、今も屋台は浮き沈み、
危
(
あやう
)
く
掘立
(
ほったて
)
の、柱々、放れ
放
(
ばな
)
れに傾いているのを、
渠
(
かれ
)
は何心なく見て過ぎた。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
“放”を含む語句
放擲
放下
追放
放棄
放蕩
放縦
突放
解放
放心
放浪者
遣放
放火
開放
放肆
放免
奔放
放任
放埒
手放
出放題
...