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手數
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てかず
全體から
云つて、
少くとも
從來の四
分の一の
手數がなくなる
點から
見ても、
前途は
非常に
有望な
事業であると、
小六は
又安之助の
話した
通りを
繰り
返した。
揮つて庄兵衞を
討即座に
自害し
果んと爲しは上のお
手數を
省くの
御奉公天晴なる
擧動なり父武左衞門は
自儘に
死なんとする娘を止め
夫を引連
事柄を
委細に
述て
自首する段
法度を重じ上を
宗助は
主人の
此言葉を
聞いた
時、
今更手數をかけて、
屏風を
見せて
貰ふのが、
氣の
毒にもなり、
又面倒にもなつた。
實を
云ふと
彼の
好奇心は、
夫程強くなかつたのである。
盡し大事に
掛て遣す可し大藤武左衞門娘みつ事は
婚姻妨げを爲たる庄兵衞
上に於て
死罪にも行ふ可きの所ろ上へはお
手數を
掛ずして十八年の少女には
似氣なく武士の娘とは言ながら
白刄を