“てかず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手数95.5%
手數4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文「一同静かにしろ、兎も角も御用の馬を引留めました乱暴者はわたくしでござります、お手数てかずながらお引立ひきたての上、その次第を御吟味下さいまし」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
試験が割合にかかるのは、試験ということは学校へお赤飯を食べにゆくことだと思ったほどだから、お手数てかずだったと見える。
全體ぜんたいからつて、すくなくとも從來じゆうらいの四ぶんの一の手數てかずがなくなるてんからても、前途ぜんと非常ひじやう有望いうばう事業じげふであると、小六ころくまた安之助やすのすけはなしたとほりをかへした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふるつて庄兵衞をうち即座そくざ自害じがいはてんと爲しは上のお手數てかずはぶくの御奉公ごほうこう天晴あつぱれなる擧動ふるまひなり父武左衞門は自儘じまゝなんとする娘を止めそれを引連事柄ことがら委細ゐさいのべ自首じしゆする段法度はつとを重じ上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宗助そうすけ主人しゆじんこの言葉ことばいたとき今更いまさら手數てかずをかけて、屏風びやうぶせてもらふのが、どくにもなり、また面倒めんだうにもなつた。じつふとかれ好奇心かうきしんは、夫程それほどつよくなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
つくし大事にかけて遣す可し大藤武左衞門娘みつ事は婚姻こんいんさまたげを爲たる庄兵衞かみに於て死罪しざいにも行ふ可きの所ろ上へはお手數てかずかけずして十八年の少女には似氣にげなく武士の娘とは言ながら白刄しらは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)